【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

首の皮一枚つながった山東が最終節に勝負をかける

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。

また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。

ACLグループE第5節 山東魯能(H)31ビン・ズオン

首の皮一枚でつながった状態だ。

ACLグループEの山東はホームでベトナムのビン・ズオンと対戦。負ければグループリーグ敗退が決まってしまう一戦は指揮官が「絶対にミスは許されない」と語ったとおり、31で相手を退けた。

だが、実際にはこの試合も不安定な立ち上がりだった。「ミスは許されない」はずが、前半20分、DF戴琳が自陣PA付近でまさかのミスパス。これをそのまま決められあっさり先制を許した。その前にもビン・ズオンに決定機を作られていたが、そこは中国代表守護神の王大雷の好セーブもあり、なんとか凌いでいた。思わず実況が「(山東DFの)戴琳はどこだ?李松益はどこにいった?」と叫んだほどだ。

だが、この失点で目を覚ましたのか、ここからDFは安定感を増していく。すると、やはりこの男が決めてくれた。前節のリーグ戦でも2ゴールをあげて絶好調の中国代表FW楊旭だ。27分に反撃ののろしとなるヘディングを決めると、69分にはダメ押しとなる3点目を決めた。タルデッリも2アシストと活躍。ホームで勝利して勝ち点を7に伸ばし、かろうじてグループリーグ敗退は免れた。

だが、うかうかしていられない。依然厳しい状況には変わりがないからだ。このグループは柏がすでにグループ突破を決めており、もうひとつをKの全北と山東が争っている。全北は勝ち点8。勝ち点7の山東は引き分けでもグループ敗退が決まるため、次節の直接対決では勝ち点3が必須だ。ただし、会場は相手のホーム。山東にとっては試練だ。

最終節。ミラクルを起こせるか。注目だ。

松本忠之(まつもとただゆき)

サッカーコラムニスト。

サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。

【略歴】

静岡生まれ。

小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。

【観戦経験】

英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシーマンチェスターC。

リーガ:バルセロナ

セリエ:ユベントス、ローマ。

ブンデスニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV

欧州CL:バルセロナベンフィカ

【中国Cリーグ】

中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。

08年 Cリーグ武漢光谷の日系企業スポンサー募集担当。

08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。

09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。

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