オーストラリア戦の評価ポイントはずばり…
イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!
小松英之の連載がブログで紹介されました!
東アジアカップ 日本32オーストラリア
ザックがスタメン全員を入れ替えた。
これこそが、一番の評価ではないだろうか。
ザックのメンバー固定は、頻繁に日本のマスコミの攻撃対象になった。ザックもそれを皮肉ってか、オーストラリア戦の記者会見で「みなさん(マスコミ)はそう(メンバーを変えない)書く」と冗談で言っていたほどだ。
確かにザックは、欧州組中心のメンバーをほぼ固定して戦ってきた。だから、この試合も、中国戦から先発メンバーを2、3人だけ入れ替えて戦ってくるものと予想した。いきなり多数のメンバーを変更すると、そもそもサッカーがしっかりしたレベルで保てなくなる可能性もあるからだ。東アジア大会とはいえ、テストの意味合いがメインだとはいえ、日本代表のコンテンツなのだから、最低ラインは保たなければならない。
そう考えれば、中国戦からのメンバー総入れ替えは英断だろう。
ザックが固定傾向が強いだけに、より、英断という気がする。
そしてなにより勝ったことが大きい。
試合についてはいろいろなところで報道されるだろうから書かないが、メンバーを総入れ替えして、しかも豪州に勝ったことは評価に値する。大迫がよかった。なにより2点という結果がそれを示しているし、しかも3点目は相手の勢いを削ぐ意味でも非常に素晴らしかった。
東アジア大会の優勝が見えてきた。
2試合で多くのメンバーを試せたし、その上で、優勝という結果を残せれば、本当に素晴らしい大会になることだろう。
最後は、韓国戦だ。
(筆:小松英之)
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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