東アジア杯メンバーになぜ彼がいないのか?
イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!
小松英之の連載がブログで紹介されました!
待ちに待った、東アジア杯の日本代表が発表された。
待ちに待ったというのは、海外組や遠藤、今野らが招集されない中、ザックがどのようなメンバーを揃えるのか、非常に楽しみにしていたからだ。
柿谷、豊田、大迫、原口、柴崎、山田…
順調に!?選ばれたメンバーの中に、あれ?と思った。
ある選手の名前がない。
そう、FC東京の東だ。
なにも前回のブルガリア戦に召集されたからということではなく、この年代とJ選手のみでの代表ということになれば、当然入ってくるだろうと予想していたから、なんだか肩透かしを食らった印象だ。
東の選考漏れについて触れている報道もまだ見かけないので、実は怪我でのしていたのか?と思って調べてみたが、7月13日の新潟戦にも出場しているし、怪我はない。
となると、ザック監督のこのコメントか。
「力を把握しているメンバーではなく、Jリーグで成長していて手元で見てみたい選手を中心に選んだ」
しかし、このコメントの対象になる「力を把握しているメンバー」とは、今回召集されなかった中村憲などのことであろう。東は含まれていないと思われる。
そうなると、コンディション不良か?
しかし、試合には出続けているのだし、極度のコンディション不良ではないだろう。
となると、単純に、攻撃陣の中で吟味した結果、漏れてしまったということか。個人的には非常に残念である。ザック監督は今回のメンバーの中で、トップ下について、広島の高萩以外では、山田(磐田)、柿谷(C大阪)もトップ下ができるとコメントしている。確かにそうだが、東タイプのトップ下もぜひ試してほしかった。上記三人に較べたら、東はつなぎ役的なプレーが目立つのかもしれないが、それでも、あのパスセンスはこのメンバーの中に入っても、申し分ない。
ともあれ、メンバーは決まった。
中国、豪州、韓国相手に、どれだけ戦えるか。
そして、このメンバーの中から、レギュラー陣を脅かす選手が出てくるのか。
期待したい。
(筆:小松英之)
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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