【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

【今こそ、岐阜から元気を!!J2第9節レポ】コラム:クアットロディチ第二十三回

イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!

小松英之の連載がブログで紹介されました!

※【訂正】前回のコラム「歴史は繰り返すだろうかー9年前の再現を狙うシャルケーその2」内、〔ブラジル代表エルナンデス〕は、〔ブラジル代表アンデルソン〕の誤りでした。訂正いたします。

 岐阜にJリーグが帰ってきた。4月30日に岐阜・長良川競技場で行われた、J2第9節、FC岐阜は被災クラブの1つである水戸とJ再開後、初めてホームゲームを行った。GW中ということもあり、断続的に雨が降るコンディションの中、5832人の観衆がスタジアムに詰め掛けた。 今回、FC岐阜東日本大震災の影響で岐阜県内に避難して来た被災者の為に招待券500枚を寄贈していた。 そうした影響もあり、水戸サポーターの姿も多く見られた。 試合前には両チームサポーターが、相手のチャントをコールするなど、心温まるシーンもあり、アウェーエリアの横断幕には「全ての支援に感謝」との文字が。  被災地のために今我々に何が出来るか—

 

 FC岐阜は「今こそ岐阜から元気を!!」というスローガンを掲げており、試合前には義援金を呼びかける活動も行われた。 長良川に訪れた全ての人が特別な思いを持って、キックオフの笛が鳴らされた。

 試合はいきなり動く。開始2分、左サイドを破ったMF染谷のクロスをFW佐藤洸一がヘッド。一度はポストに嫌われるが、こぼれ球を自ら蹴り込み、先制点を奪った。

 

 まさに電光石火の得点で勢いに乗った岐阜は、中盤でボールがよく奪えており、ゲームを支配。左サイドの染谷を中心に、幾度もチャンスを作り出す。 逆に水戸はビルドアップの段階で手数が掛かり易々とボールを奪われるなど、攻め手を見出せない。しかし一方の岐阜も数あるCKのチャンスを生かせぬまま、1-0で前半を折り返した。 後半に入っても岐阜ペースは続き、51分にはMF橋本がクロスバーに直撃するシュートを放つが、ゴールならず。水戸もセットプレーなどから単発的にチャンスは作るも、逆に62分、FW西川がドリブルでDFを何人も交わしていく鮮やかなプレーで右サイドを突破し、MF嶋田へラストパス。半分以上は西川の得点といえるゴールで追加点が生まれた。

 こうなると試合を決めてしまいたいところだが、やはり「2点差は最も危険なスコア」と欧州で言われるように、その後なかなか追加点が奪えず、84分には途中出場した水戸のFW常盤が退場したにもかかわらず、89分、FW小澤に意地の一発を決められ、水戸に1点差に迫られてしまう。 終了間際にも「あわや同点」のシュートを放たれ、彼らのこの試合に対する特別な思いを見せられた。

 試合はこのままタイムアップし、FC岐阜は今シーズン初勝利を挙げた。 筆者がこのゲームを観戦して改めて考えさせられたのは、テレビや新聞を見れば暗いニュースばかりが聞こえてくるこの頃だが、やはりスポーツは人を動かす何らかの力を持っていると思う。 はるばる遠い岐阜の地まで訪れた水戸サポーターの姿を見れば、それは分かるだろう。

<筆者紹介>

中島雅淑 1983年 9月5日生まれ

19931996 地元の小学校のサッカー少年団でサッカーを始める。 当時は宇宙飛行士を夢見ていて「体を鍛えるため」という名目だったが、次第に魅力に取り付かれていく。

19961998 中学校のサッカー部に所属。 

1999- 高校受験とともに辞め、進学校だった事もあり、一時期サッカーから離れるも、プレーしなくなった事により、見る「目」が肥えてくる。 また、高校2年時にはアジアカップ2000が開催され、再びサッカー熱に火がつくようになる。 

2002- 大学のサークルでプレー。日韓W杯は全試合観戦。また「瑞穂陸上競技場」「豊田スタジアム」で名古屋グランパスの売り子アルバイトをしながら試合を観戦

2003- 大学中退して大阪へ 専門学校のフットサル大会のため体を動かす程度。テレビ局の関係でチャンピオンズ・リーグを定期的に観戦。

2005 3月 インターンシップで第87回センバツ高校野球スポニチの取材補助を経験。

2006- 仕事の関係で東京へ プレーはしなくなるが、WOWOWに加入していたため、毎週リーガエスパニョーラを観戦。

2007- 地元岐阜に帰還。 FC岐阜が財政危機に陥っているという話を聞き、「地元のクラブを助けなければならない」という思いから、定期的にスタジアムに観戦に行く事になる。

また、市民参加型インターネット新聞新聞サイト「オーマイニュース」に登録して、スポーツ記事を主に発信。年末には活躍が認められ韓国での記者交流会に参加。

2010- テレビ局の関係でプレミアリーグを見るようになる。

<エピソード>

嫌がる元カノを無理矢理瑞穂陸上競技場グランパス戦へ、 せっかくガストでいい感じで女の子と食事していたのに02/03のクラシコがテレビ放映されていたため、気がそっちへ行ってしまった実績あり。

波乱万丈な人生を歩む、だが東海屈指にフットボールを愛している27歳の男。

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