【日本代表】スイス合宿で見えたものと見えなかったもの
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トータル・フットボール・アジア代表【野口大輔】のブログ
今日はあえてシンプルに書こうと思う。
【見えたもの】
・カメルーン戦のスタメン
・世界の強豪をある程度止めることができる守備力
【見えなかったもの】
・攻撃の形
・ゴールへの道筋
そして、どれだけの人が気付いているかわからないが、見えたものの中にもうひとつ、決定的な負の要素がある。それは、W杯経験者というプラスアルファだ。
例えば昨日のコートジボワール戦でのスタメンが、初戦カメルーン戦のスタメンだと思われるが、W杯経験者、もっというと過去にW杯でピッチに立ったことのある選手はDFの中澤のみである。
W杯の独特の雰囲気、国を背負うことの重大さ、代表としての誇り…
経験者にしかわからないこれらの要素は、試合中にも影響が出る。しかも、ぎりぎりの戦いにおいてこそ、その影響は顕著になる。
守備を固めてまずは失点を防ぎ、組織的守備で高い位置でボールを奪ってカウンター。セットプレーの重要性が高まる。W杯本番は恐らくそうした戦いになるであろう。
そんな戦いの中、俊輔、稲本、玉田、楢崎などの経験者抜きにどれだけ戦えるのだろう。そこが心配だ。
初戦のカメルーン戦まで、あと10日。
presented by BEE Football Spirit
筆者紹介:小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。中国語教師。龍飛中国語会話スクール名誉講師。サッカー専門サイト「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。その他チェルシー、マンチェスターC、ユベントスなどの観戦経験あり。
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海シンハや武漢光谷といったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。
08年 Cリーグ武漢光谷のスポンサー募集窓口担当。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
山東魯能でコーチを務める張海濤コーチとは家にも行ったことがあるほどの仲。張コーチは08年、ドイツのケルンFCにてコーチ留学を終えて帰国した。ドイツでのコーチ留学の状況を聞けるなど、貴重な交流を重ねている。