【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中村祐人、コラム【縦横無尽】、ビール、アメリカ、中国etc

【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.11 5 of 5

Dialogue with Yuto Nakamura No.11
December, 2017
5 of 5

 

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---ところで、2017年も間もなく終わります。リーグ戦は続きますが、ご自身の2017年を振り返って、どんな年でしたか?
中村「まずはやっぱり、昨季になりますがカップ戦のタイトルを獲得したというのが、一番のハイライトですよね。ポジションが変わって新たなチャレンジが始まったし、新たな目標もできたし。とても充実した一年でしたね」
※Taipo FCは昨季、サプリング杯の王者に輝いた。

---2018年の抱負はどうですか?
中村「まずはやっぱり、大きな怪我をしないってことですよね。それから、どうしても僕は頑張り過ぎてしまうところがあるので、どこかでリラックスする時間を意識的に作らないとな、というのはありますね。それで最近はコーヒーにはまってまして」

---コーヒーですか。
中村「はい。妻と二人でカフェ巡りをしたりもしてますよ。そうやって、適度に力を抜く時間を作って、大きな怪我をしないようにしていきたいですね」

---素晴らしい!
中村「チームとしては、もちろん、タイトルを狙っていきたいですね。リーグタイトルはちょっと難しくなりましたが、カップ戦はまだ2つ残っているので、少なくともどちらか一方は、できれば両方、獲得したいです」

---2017年、日本では流行語大賞に「忖度」。今年の漢字一文字に「北」が選ばれたりしています。中村選手の中で、2017年印象に残った出来事は何でしょうか?
中村「サッカーの話になっちゃいますけど、川崎フロンターレのJ1優勝は印象に残ってますね」

---確かに。世間一般は鹿島アントラーズが優勝するだろうと思っていたのが、最終節でひっくり返しての優勝でした。
中村「小林悠選手は、僕の大学選抜時代の後輩に当たるんです。そんな彼が、リーグ得点王とMVPを取っちゃうんだ、と…。悔しさ10%、祝福90%って感じです(笑)」

---ちなみに、私は清水エスパルスが最終節で残留を決めてくれたことが印象的でした。静岡市出身なので(笑)
中村「よかったですね。来季もJ1でできて」

---はい。今回も本当にありがとうございました。2018年も期待しています!

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【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.11 4 of 5

Dialogue with Yuto Nakamura No.11
December, 2017
4 of 5

 

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---ただ、非常に残念なことに、同点に追いついたわずか4分後には、勝ち越されます。しかも、オウンゴールでした。このシーンを振り返ると、相手が右サイドから入れたクロスをクリアしにいったら、そのクリアボールが自陣のゴールに入ってしまいました。これは、不運だったのか、それとも防げたミスだったのか。どうでしょう?
中村「まぁ、その失点シーンに至るまでのプレーですよね。単純に相手のカウンターに対して、数的不利の状況を作ってしまったというのもありました。さらにもっと前を振り返ると、うちがイケイケで攻撃していた時間帯があって、前がかりになっていた。そこで相手のカウンターを食らった時に、後ろがしっかりリスク管理できてなかったというのもありましたよね。そういういろいろがあっての、あの失点だったと思います」

---試合展開としては、先制され、追いつき、勝ち越された。しかし、81分に再び同点ゴールを奪って引き分けに持ち込んだ。最後に同点ゴールを奪えるようなチームになったというのは、評価できるのではないですか?
中村「そうですね。しかも、同点ゴールを決めた選手は、そのゴールがプロ初ゴールだったんですね。普段出番がなかなかない中で、久しぶりに出場して、同点ゴールを決めたんです。僕もすごく可愛がってる選手ですし、チームとしても、とてもポジティブですね」

---プロ初ゴールとは思えない、美しく素晴らしいゴールでした。
中村「彼は普段の練習の時から、しっかりやってきた選手なので。そういう風にしっかり準備しておけば、いざ出場のチャンスが来た時に、しっかり結果を出せるということを証明してますよね」

---サポーターとしては、カップ戦で3-0で勝利しているし、ホームだし、勝ってほしかったというところですが、さすがにユンロンもそう簡単にはやられないですよね。
中村「この試合では、中盤で主力の一人(香港代表の選手)が累積警告で試合に出られなかったんですね。彼は本当に攻守に渡って貢献度の高い選手で、攻撃も守備も、彼がスイッチを入れているので。だけど、そこに対して十分な対策を施さないまま試合に臨んでしまったし、またユンロンはユンロンで僕らを研究して対策を立ててきていた。だから、難しい試合になることは、ある意味、当然ですね」

---まだまだ選手層が薄いという感じですか?
中村「というより、けが人ですよね。レギュラー級の選手が、4人ほど戦線離脱している状況なので。1月になれば、好転してくると思うので、次の試合までの時間をどう使うのかというのは、チームにとっても個人にとっても大事だと思います」

---中村選手のコンディションはいかがですか?
中村「試合に出られなくなるような大きな怪我はありませんが、この試合に関しては、その前一週間はまともに練習もできないほど、膝の調子が悪かったですね。試合になれば全然気にならなくなりますが、やっぱりまったく練習できないままだったので、コンディション的には100%からは程遠い状態でした。なので、前半だけで交代させられたのも、ある意味仕方ない部分はありましたね」

---膝の状態がよくないとのことですが、試合出場を回避してでも、治療しなければならないほどではない、と?
中村「そうですね。この試合の3日前くらいはちょっとまずいかな、という時もありましたが、しっかり治療してもらっているし、この試合が終われば少し間があくので、まぁ大丈夫だろう、と」

---主力級が4人も離脱しており、また中村選手も100%のコンディションになく、しかしながらこれだけの成績を今季残している。これはすごいと思うのですが、いかがですか?
中村「いや、試合内容を振り返ると、もっと勝ち点を取ってなきゃいけないと思います。それにひとたびピッチに入ったら、怪我だなんだって言ってられないですから。それは言い訳に過ぎませんからね。もっともっとやれるチームだとは思っているので、この悔しい気持ちは2018年以降にぶつけていきますよ」

続く

 

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【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.11 3 of 5

Dialogue with Yuto Nakamura No.11
December, 2017
3 of 5

 

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---Taipo FCは後半開始早々から、2人も選手を入れ替えてきました。監督の采配としては、前半は守備がはまってなかったから、そこをテコ入れしたい、ということだったのでしょうか?
中村「攻守、両面でしょうね。攻撃も前半はまったくダメでした。適切なポジションを取れていなかったし、ボールを前線に運べてもいなかったですから」

---なるほど。攻守両面においてのテコ入れを図ったと。
中村「はい。試合展開的に、もう細かいことをやるよりも、わかりやすく、前線に外国人FWを2人入れて、それでボールを前に運ぼうという、シンプルな形にしたかったんだと思います」

---確かに、交代のメッセージとしてはわかりやすいですね。
中村「はい」

---前半でもう一つ気になったのが、前半だけでTaipo FCは3枚のイエローを受けています。これは、前半のチグハグな戦いが出てしまっているのでしょうか?
中村「そうですね。特にセカンドボールがまったく拾えなくて。フォーメーション上、うちのアンカーの選手の両脇が空いてしまうんですけど、そこにセカンドボールがポンポン落ちて、相手に拾われて、僕を含めて中盤の選手が後追いでそれを奪いに行くという…。そういう展開になってましたね」

---なかなか修正されなかったのでしょうか?
中村「センターバックの選手にそこをケアしてほしいというのは訴えたんですが…。やはりそこはベンチが気付いて、監督なりコーチなりがベンチから指示してほしかったですね」

---交代が奏功したのか、後半では、割りと早い段階で同点ゴールが生まれました。
中村「実は、僕は同点ゴールのシーンをきっちり見られなかったんですが…。でもやっぱり、前半はあそこまでうちが相手のサイドをえぐる場面もほとんどなかったですし、選手交代によって左右でポジションチェンジした選手もいたんですが、その選手がしっかり役割を果たしたっていうのもありましたよね」

続く

 

 

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【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.11 2 of 5

Dialogue with Yuto Nakamura No.11
December, 2017
2 of 5

 

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---では、2017年最後の公式戦となった、リーグ戦でのユンロン戦について振り返っていただきます。Taipo FCは2-2でホーム戦を引き分けました。香港プレミアリーグの公式サイトによる試合スタッツを見ると、Taipo FCの失点は2つともオウンゴールになっていますが…。
中村「それは間違いです。一失点目はオウンゴールではなく、相手によるゴールです」

---やはりそうでしたか。私も映像を見返して、おかしいなと思っていました。では、このインタビューでは、最初の失点は相手のゴールということで進めていきます。
中村「わかりました」

---試合は前半終了間際に動きます。コーナーキックのチャンスからユンロンが先制しました。そして、Taipo FCはリードされたままハーフタイムを迎えました。ハーフタイムではどんなことを考えていましたか?
中村「前半から、とにかくボールが前に収まらないし、DFラインも低いし、ちぐはぐでしたね。ユンロンがうちのことをよく研究して対策を打ってきたのを感じました」

---どんな感じでしたか?
中村「ユンロンのウインガーの選手が中に絞って、空いたスペースをサイドバックが使うというやり方でした。それに対して、うちのチームは、中に絞ってきた相手のウインガーに対して、センターバックがケアするのか、中盤の選手がケアするのか、そこで迷いが生じてしまいました。センターバックの選手は中盤に対して下がってこいって言うんですけど、Taipo FCは前からプレスをかけていかないとTaipoじゃないので…。そこでちょっとチーム内に相違が生まれて、しかもなかなかボールが拾えず、苦しい展開になってしまいました」

---そして、先制点を許してしまいます。
中村「失点についてはミスからでしたが、でもいつ点を取られてもおかしくない、というような試合内容でしたね」

---そしてハーフタイムを迎えた。
中村「この試合では、前半だけで退いたので…」

---交代は、前半終えてすぐに知らされたんですか?
中村「いや。わりと後のほうでした。ロッカールームに戻ってからは、他の選手と、後半はこうしよう、ああしようって話していたくらいで。そしたら、突然、交代を告げられました」


続く

 

 

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【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.11 1 of 5

Dialogue with Yuto Nakamura No.11
December, 2017
1 of 5

 

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サプリング杯のグループリーグ第3戦で3-0と快勝した相手、ユンロン(元朗)。中村祐人がプレーするTaipo FCの香港プレミアリーグ第8節は、ホームに同じユンロンを迎えての試合となった。カップ戦、そしてリーグ戦と、Taipo FCは同じ相手と2連戦することになった。

カップ戦で3-0と快勝しているだけに、ファンとしてはリーグ戦でもう一度、ユンロンに圧勝する姿を見たいものだった。しかし、当然ながらユンロンも同じ過ちを2回連続で繰り返すわけもない。

中村祐人の「ユンロンがうちのことをよく研究してきているのがわかった」というコメントに見られるように、ユンロンは明らかに対策を立ててこの試合に臨んできた。そして、Taipo FCは主力の一人が累積警告により出場できなかったことも影響し、試合展開は苦しいものとなった。また、中村祐人も前半だけでピッチを退いた。

そのチグハグは最終スコアにも表れた。2-2。しかも、公式記録上はオウンゴール2つでTaipo FCは失点している。実際には一失点目はオウンゴールではない(VTRで見てもオウンゴールではない)ので、このインタビューの中では通常の失点として扱ったが、いずれにしろ、先制され、追いつき、勝ち越され、追いつき、という試合展開で2-2のドローに持ち込むのが精一杯となった。

2017年、最後のゲームとなったこの試合を中村祐人に振り返ってもらうとともに、本人にとっての2017年も振り返ってもらった。


続く

 

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【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.10 5 of 5

Dialogue with Yuto Nakamura No.10
December, 2017
5 of 5

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---ところで、ロシアW杯の組み合わせが決まりましたね。日本はグループHで、ポーランドセネガルコロンビアと同組に。初戦の相手はコロンビアと決まりましたが、中村選手はどう感じていますか?
中村「もうW杯ですから、簡単な相手なんていませんからね。でもそれにしても、厳しいグループに入ったなと」

---世間では、ブラジル、ドイツ、アルゼンチンのようなW杯優勝国が入らなかったという理由で、楽観的な見方をする人もいます。
中村「優勝したことがないってだけで、ポーランドセネガルコロンビア、全部強いですからね。前回大会よりは厳しいグループに入ったし、日本代表も前回大会より強くなったのかどうかというのもありますし」

---あえて希望的観測を排除して、プロサッカー選手の目線から客観的に見ると、日本代表がグループリーグを突破する可能性はどれくらいあるとお考えですか?
中村「うーん…。まぁ三連敗する可能性もありますからね。ただ、やっぱり初戦でしょうね。まず初戦で負けないこと。勝ち点を取ること。初戦で負けちゃうと、厳しいと思いますね」

---その他で注目しているグループや国はありますか。
中村「スペインとポルトガルが初戦で当たるじゃないですか?あれは注目ですよね。お互いに初戦で、勝ち点を落としたくないだろうし。ポルトガルは僕が以前プレーした国でもありますし、ユーロで優勝を経験しています。だから、応援しているんですよね」
※スペインとポルトガルが初戦で激突するグループは、ロッコとイランが名を連ねるグループB。

---他にはありますか?
中村「韓国も気になりますね。あのグループで、どこまでやれるのか」
※韓国はドイツ、メキシコ、スウェーデンと同組のグループFに入った。

---韓国が気になるのは、同じアジアの国だからですか?
中村「そうですね。それから、うちのスクールに韓国人のコーチが来たんですよ。なので、応援の意味も込めて、ですね」

※中村選手は現役選手ながら、香港で以下のサッカースクールを運営している
BPD Football Club Produced by Yuto Nakamura
https://www.facebook.com/BPD-Football-Club-Jr-Produced-By-Nakamura-Yuto-1387925741429935/

---イタリアが出場を逃したことについては?
中村「やっぱりショックですよね。イタリアがいないW杯なんて…。僕が生まれてから、なかったですからね」

---他に、出場を逃して驚きだった国はありますか?
中村「南米のチリもですね。すごく面白いサッカーをしているなと思っていたので。見れないのは残念ですね」

---そうですか。今回もどうもありがとうございました!
 

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