【縦横無尽】民間交流の真髄、ここにあり
San JoseのLiftドライバーのMelodyさんが、日本人との友情エピソードを披露してくれた。こういうエピソードこそ、争いの対極にあるなとしみじみ痛感。
「以前、私が住んでいたマンションの隣に、アメリカ人のご主人と日本人の奥さん、その娘さんの三人家族が住んでいた。私たちは、娘同士が友達になったことで、家族ぐるみでの交流が始まった。最初、日本人の奥さんは英語があまり上手ではないと言って、とても控え目だった。でも、私が英語を教えながら交流を続けたことで、英語がどんどん上達して、アメリカの文化も積極的に受け入れるようになった。そしたらある日、アメリカ人の旦那さんが言ったの。『最近、うちの妻がアメリカナイズされてきた。アメリカ人女性のように、とても外向的になり、自分の意見をどんどん主張するようになった。以前の日本人女性の雰囲気の方が僕は良かったのに』って（笑）。もちろん、ジョークよ。その旦那さんは奥さんをすごく愛してたから。
その夫婦を見ていて、人種や肌の色、髪の色、出生地、文化、言葉の違いなんて、本当に関係ないんだって感じたわ。みんな同じ人間（Humans being）だって。最近も、南北朝鮮の首脳が握手してたでしょう？そういうことよね。みんな同じ人間なんだから、手を取り合って、争うことなく、仲良くしなきゃ。あなたもそう思うでしょう？」
「アメリカは世界中で戦争やってるじゃないか」「アメリカかぶれの日本人はうざい」という批判が日本には根強くあるが、「アメリカ政府」は「アメリカ国民の全員」を反映しているわけではないことが、Melodyさんとの会話でよくわかる。中国もまたしかり。「中国政府」は「中国人民」の全員を反映しているわけではない。
「民間交流の真髄、ここにあり」である。
