【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.12 4 of 5
Dialogue with Yuto Nakamura No.12
January, 2018
4 of 5
---では、改めて、 第10節のDreams戦を振り返っていただきます。 最終スコアは3-2で勝利しましたが、先制されて追いつき、 引き離されて追いつき、そして最後に逆転という展開でした。
中村「先制されてるんですけど、実際には、 前半は守備はしっかりはまってました。ただ、 うちがチャンスを逃してしまっているうちに、 アクシデントのような形で先制点を奪われてしまいました。でも、 ロングスローからすぐに追いついた。でも、終了間際に、 また失点してしまった。これは、うちの課題でもあるんですが、 DFラインの上げ下げのところで、 それを利用されて失点してしまったんです」
---スコアだけ見ると、前半だけで2失点していますが、 守備はしっかりはまっていたんですね。
中村「そうです。決して守備が悪くて2失点してしまった、 という感覚は僕にはありませんでしたし、 監督も同じ感覚だったようです」
---今、お話に出ましたが、Taipo FCの1点目はロングスローからでした。これは、 チーム戦術としてやっているものですか?
中村「いえ。チーム戦術ではないです。たまたま、 あの試合に出ていたある選手がロングスローができるということで 、それでやってみたらゴールが生まれた、という感じです」
---ロングスローはサッカーにおけるひとつの戦術ですが、 ロングスローをそのままダイレクトで合わせてゴールというシーン は、私は非常に珍しいなと思いました。
中村「香港では多いですよ。いいスローワーがいるし、 立派な戦術のひとつとして確立されています」
---1-2でリードされてハーフタイムを迎えました。 中村選手ご自身は、どんな気持ちでハーフタイムを迎えましたか?
中村「当然、コンディションがコンディションだったので、 早い段階で交代はあるだろうな、とは思っていましたね。でも、 出ている間はがんばらないとな、と」
---だからといって、 後半スタート時から交代させるのではなく、 後半も10分ほどプレーしてからの交代でした。
中村「先ほど言ったように、2失点していたものの、 守備は別に悪くなかったから、 もう少しその守備を継続したかったんじゃないですかね」
---後半、チームは66分、 77分と立て続けにゴールを決めて、逆転勝利を収めました。 この後半の逆転劇を、 中村選手はベンチからどのように見ていましたか?
中村「わりと安心して見ていられました。 僕が抜けたからなのかどうかはわかりませんが、後半、 攻撃と守備のリズムはあまりよくなくて。でも、逆にそれが、 やるべきことを明確にしてくれた面がありましたね。 得点するなら、セットプレーしかないなと。それで実際、 セットプレーからの流れで同点に追いつきました。そうなると、 相手も前に出てくる。それで、これは3点目もいけるな、 という感じで見てました」
---リードされていたにも関わらず、 安心して見ていられたんですね。
中村「はい。特に同点に追いついてからは、 相手に焦りと疲労が見えたので、あ、これはいけるなと」
続く