【中村祐人】Dialogue with Yuto Nakamura No.09 3 of 5
Dialogue with Yuto Nakamura No.09
November, 2017
3 of 5
--2-2で前半を折り返して、後半を迎えました。 ハーフタイムでは、 中村選手はどんな後半の戦い方を考えていましたか?
中村「やり方としては、相手も一旦、落ち着くと思うので、 僕らも必要以上にリスクを犯すのではなく、 しっかりつなぎながら隙を探るという風に考えていました。ただ、 後半、建て直してだいぶよくなったところで、 僕が交代してしまったので…。残念でしたね」
--62分で交代しました。 監督の意図はどこにあったんでしょうか?
中村「よくわからないですけど…。DFは変えられない、 でも攻撃は活性化させたい。どこを変える?てなったときに、 僕になってしまったのかな…わからないです」
---Taipo FCは後半頭から、選手を交代していますね。 9番の袁振昇が投入されています。
中村「彼はFWの選手なんですが、 FWの別の外国人選手を入れるために、 彼が中盤をやることになって。 でも彼は中盤をやったことのない選手なんですよね…。 本当によくわからないです」
---後半、試合終了間際まで0-0で進み、 アディッショナルタイムで痛恨の逆転弾を決められました。
中村「僕が交代していたから言うわけではないですけど、 交代後は中盤(でのつなぎ)がなくなってしまっていたんですね。 それが原因で守備のインテンシティも落ちてきていた。 最後の失点の場面も、 もちろんペガサスのゴールが素晴らしかったというのもありますが 、中盤でボールを奪うチャンスもあったのに、 ゴール前まで運ばれてしまいました」
---そして、2-3で負けてしまいました。
中村「こういう試合は勝ち点を最低でも1(つまり引き分け) は取っておかなきゃいけないんですけどね…」
---これまでの試合を振り返っても、 中村選手が交代してベンチに下がると、 途端にチームは中盤でのつなぎの部分で難しくなってしまいますよ ね。いわば、中盤を省略してしまうようなゲーム運びになる。 監督は、中盤を省略してでもいいから、 チーム状況を変えたいということなんでしょうか?
中村「まぁそうなんでしょうね…。こればかりは、 私はどうしようもないので」
---この試合を改めて振り返ると、前半30分までに2- 0とリードしながら、勝てなかった。このあたりは、 そういう試合展開でも、 スコアをひっくり返してしまうペガサスの強さなのか、 それとも勝ちきれないTaipo FCの未熟さなのか。そのバランスはどうですか?
中村「どっちもあると思います。 ペガサスはすごい意地を見せてきましたしね。 うちのチームも未熟さを露呈してしまった。 特にうちは若い選手が多くて、 試合の要所でもっと執念を見せてプレーしないといけないなというの は感じました」
---試合には敗れたものの、 あえてポジティブな要素を挙げるとすると、 リーグ戦は傑志とペガサスに敗れていますが、 負け方という意味では、どちらの試合も、 むしろ勝つチャンスがあったなかで、惜しくも負けている。 リーグの優勝候補に対して、 そういう試合展開ができているという事実は、 すごくポジティブだと思うのですが、いかがですか?
中村「うーん…。 ペガサスには勝っておきたかったっていうのが本音ですけどね…。 まぁリーグ優勝は傑志が濃厚ですし、Taipo FCとしては、リーグでしっかり戦いながら、 カップ戦でタイトルを狙っていきたいところですね。もちろん、 リーグ戦も大切なので、毎試合ごとに、選手ひとりひとりが、 自分に与えられた役割をしっかりやっていくことが大切になってく ると思います」
続く