【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

【新企画】Dialogue with Yuto Nakamura No.01 4of4 〜ダイアログ with 中村祐人〜

「FOOT×BRAIN出演直後の中村祐人を独占取材! 10000字インタビュー」

「橋本浩之氏、ZZ氏、松本忠之氏の2017中超の順位予想はこちら」

Dialogue with Yuto Nakamura No.01

201707

At King Ludwig Beer hall (Causeway bay), HongKong

4of4

—ところで、中国ではFW張宇寧(20歳)がオランダのフィテッセから英プレミアのウェスト・ブロムウィッチに移籍した。結局、就労ビザが下りずに来季はブンデスリーガブレーメンでプレーすることが決まったけど、どう見る?

中村「中国にとってはとてもいいことだよね。やっぱり習近平国家主席)主導のもと、ユースの育成にお金をかけるようになったことは大きいと思う。もちろん、10年、20年、30年と長いスパンで見てかなきゃならないし、その選手(張宇寧)の世代に花が咲くのかどうかはわからないけど、そういう選手が出てきたこと自体が、ひとつのモデルケースとしてとてもいいことだと思うね」

—君自身のことについても聞かせてほしい。すでに自主トレーニングを始めているけど、どこでコンディションがピークになるように仕上げるんだい?

中村「3年くらい前までは、開幕にピークが来るように調整していたけど、それだと3月(香港リーグでは、シーズンが佳境に入る時期)くらいにパフォーマンスが少し落ちてしまうんだ。だから、このオフは、とにかく身体を休めて、リフレッシュしてからトレーニングを再開したよ」

—トレーニングをしないことに、恐さはないのかい?フィジカルがちゃんと戻るのか?ってね。

中村「あるね。だから、身体を休めるとは言っても、常に恐怖心と罪悪感との戦いだよ。でも、身体は必ず戻るっていう確信があるんだ。だからこそ、できることでもある」

—来季は開幕からボランチで起用される路線だけど、FWからボランチにコンバートされて、運動量に違いはあるのかい?

中村「量というより、動き方の種類が違うね。FWは休める時間があるけど、中盤は常に走ってなきゃならない。それに、プレスをかけに行く時みたいな、短い距離のスプリントも増えたしね。ただ、僕にはそういう中盤の運動のほうが体質的には合っていると思う」

—じゃ、ボランチ起用を想定して、自主トレのメニューをこれまでとは変更したりとか、そういう変化は今のところない?

中村「ないね。まったくない。それに、もしかしたらシーズン途中でFWで起用されることもあるかもしれないし。そこは、常にどこで起用されてもいけるように準備しておかないとね」

—確かに。シーズン途中でどんな変化が起こるかなんて、誰にもわからないからね。

中村「サッカーっていう競技自体がそもそも相手の裏をかくスポーツだからね。いつ、どんな状況になってもおかしくない。だから、僕が信用しているのは妻だけさ」

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級」(中国スーパーリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。また、香港プレミアリーグについては「香港プレミアリーグ」と記します。