【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

カップ戦決勝直前!中村祐人独占インタビュー 4 of 5

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—監督からはもっとリンクマンの動きを求められている。でも、中盤の守備ではものすごく機能している。この2つは、両立できるものなのでしょうか?

中村「できますね」

—そういう意味では、まだまだこのポジションで成長していける余地がある、と?

中村「ありますね。まだまだ無駄な動きを減らしていかないといけませんし、また前線との連携ももっと深められます。例えば、FWの選手がどこに出してほしいかを僕がもっと理解すれば、リンクマンとしての動きもよくなります。前線の選手は、僕のことを信頼してくれていて、僕がボールを持ったらすぐに動き出してくれるんで。試合を重ねれば、もっとよくなると思います」

—自分自身としては、このままCMでプレーし続けたいですか?

中村「したいですね」

—監督には、そういう要望は伝えているんですか?

中村「いや。ただ、見ればわかるだろう?とは思っていますが」

—過去のインタビューで、いつまでもFWでプレーできるとは思っていない、だからいつかは中盤でプレーしたいと語っていたことがありました。今、まさにその通りの道を進んでいますね。しかも、結果まで出している。

中村「僕もこんなに早く、中盤でプレーする日が来るとは思わなかったです。予定では、あと1,2年はFWでプレーする予定だったんですが(笑)」

—5月3日には、チームとしてタイトルのかかった、Sapling Cupの決勝が控えていますね。そこでもCMでの出場でしょうか?

中村「まぁそう希望していますが、こればっかりは監督の判断なので。対戦相手のペガサスは、奇をてらった戦術を使ってくるチームでもあるので、うちの監督がFWでっていうかもしれません」

—中村選手がFWにいると、ボールが回ってこないという言葉がありました。しかし、中村選手が中盤に入ると、チームとして機能する。それはつまり、中村選手が中盤で機能している証拠ですよね?

中村「そうでしょうね。まぁ、これは、僕が自分で言うべきことかどうか、わかりせんが…(少し間を置いて)香港サッカーの課題とも言えますが、ワンタッチのプレーが少ないんですよね。僕はワンタッチでプレーすることも多いので、そこでフリーの味方を一人多く作れたり。そういうことができるので、僕が中盤に入ったほうが、チームにとってはいいのかな、とは個人的には思っています」

—守備の面で、インターセプト以外に、中村選手が中盤に入ることによって、チームとして機能する部分はなんでしょうか?

中村「スイッチを入れられることでしょうね」

—スイッチ、ですか?

中村「はい。例えば、相手がサイドでボールを持ったとします。僕はすかさず、中に入れてくるなと判断し、中にいる相手選手にプレッシャーをかけにいきます。結果として、ボールが入って来なくても、僕が激しくプレッシャーをかけにいったプレーで、チームに守備のスイッチが入るんです。この前の試合(サウスチャイナ戦)で、それをすごく感じました。単なる見せかけの守備ではなく、本気でボールを奪おうというプレーを見せれば、周囲は僕を信頼して動いてくれるんだと」

—なるほど。スイッチという意味では、「攻守の切り換え」というのは、サッカーでよく言われます。攻撃のスイッチとしては、例えば縦パスを入れるという選択肢があります。その意味で、中村選手が中盤でプレーすることで、チームの攻守のスイッチを入れているとも言えますか?

中村「そうです。僕もそこを意識してプレーしていますしね。攻撃の部分では、前線にパスを入れたりするところでチームのスイッチを入れたり。守備では、自分が全力でボールを取りにいく姿勢を見せることでスイッチを入れたりしていますね」

–なんか、キャプテンみたいですね。

中村「もういいです(笑)」

※昨季、中村選手は黄大仙でキャプテンを務めた。

—でも、チームの中心ですね。

中村「中盤でプレーすると、試合だけじゃなく、練習の時から、簡単にスイッチが入るんですよね。声を出す量もすごく増えましたし。FWの時は、言ってしまえば、声を出さなくてもプレーできるんですよ。さぼりはしませんけど、さぼろうと思えばそうできますし。でも、中盤でプレーする時は、すぐにスイッチを入れられる。だから、日々の練習がとにかく楽しいです」

※ここで中村夫人が「練習から帰ってきて、楽しかったって言う回数が増えました」とフォローする。

—中村選手は、和富大埔と来季も契約しました。今季、昇格一年目でここまでの結果を出してきています。来年はもっと上を目指せるんじゃないですかね?

中村「そうですね。まぁうちのチームは勘違いをしてしまうような集団ではないですが、それでも謙虚さを忘れずに。その辺の手綱をしめる役割は、僕なり、経験のある選手にあると思います。

—来季について聞くには、まだ時期尚早かもしれませんが、いかがですか?

中村「そうですね。まぁ選手の入れ替えもあるだろうし、補強すべきポジションもありますから…。今の選手が残って、いい選手が入ってきてくれれば、もちろんチャンスはあると思いますね」

—ぶっちゃけ、どれくらいまで順位はいけると思いますか?

中村「まぁベスト3に食い込めるだけの力はあると思います。でも、とにかく練習の時からしっかりと、一試合一試合を大切にしていかなくてはなりません」

—来季もやはり、中盤でプレーしたいですか?

中村「はい。今は、中盤を極めていきたいと思っているので。練習でFWに配置されると、ちょっとイラッとするくらいですよ(笑)」

続く