【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中村祐人、コラム【縦横無尽】、ビール、アメリカ、中国etc

【4 of 5】2016年末スペシャル「FOOT×BRAIN出演直後の中村祐人を独占取材! 10000字インタビュー」

2016年 年末スペシャ

「FOOT×BRAIN出演直後の中村祐人を独占取材! 10000字インタビュー」

聞き手:松本忠之

4 of 5

—チームの具体的な目標はありますか?

中村「リーグ戦ではトップ4に入ること。これは監督がいつも言っていますね。現に今、僕らは5位につけています。今後も、格下のチームを取りこぼすことなく、同じ順位のチームに対してしっかり勝利して、格上からは勝ち点を獲得していければ、トップ4もまったく夢ではないと思います」

—リーグ戦はトップ4。ではカップ戦はいかがですか?シルバーシールド杯ではベスト4に進出しています。

中村「カップ戦は今季、僕はまだほとんど出場がなくて、若い選手を起用してベスト4まで来ているんです。これからは主力組も出場するだろうし、僕にも出場機会があるかもしれません。そういう意味では、カップ戦はベスト4まで来ていますが、まだまだこれからが本番という感じですね」

—なぜ、カップ戦で強いのでしょうか?

中村「失点しないからじゃないですかね。シルバーシールドも1-0というスコアで勝ち上がって来てますから。それにうちには優秀なGKもいますから、PK戦になったら勝つ自信もあります」

—シルバーシールドのベスト4で対戦するのも傑志ですね。

中村「なので、次のリーグでの傑志戦をしっかり無失点に抑えて、相手にうちに対する苦手意識を与えることができれば、その後にやってくるカップ戦でも傑志を倒すチャンスは大いにあると思います」

—ディフェンスが堅い理由は何でしょうか?先ほど、守備時に後ろが5枚になるという話がありましたが、人数をかければ、それで守備が堅くなるというものでもないような気がしますが…

中村「いや、それがやっぱり人数だったりします(苦笑)。質が高いかと言われると、それよりは枚数かな、と。後ろに5枚いて、GKはローカル選手も外国人選手もレベルが高く、ボランチも同じく守備力が高い。そこへ更に僕が前線から守備でハードワークする。だからだと思います」

—でも、そうなると、守備で人数をかける分、よほど高い位置でボールを奪わないと、攻撃が人数不足に陥りますね。

中村「そうです。だから僕が積極的に中盤と関わって、つなぎ役になってるわけです。トレーニングでも、守備や攻撃の戦術練習はほとんどしない。基礎練習をやって、紅白戦をやって。その紅白戦でも、監督から特別に戦術指導が入るわけではありませんからね」

—監督はあまり戦術に関しては口を出さないタイプのようですね。

中村「はい。でも選手起用に関してはしっかりマネージメントしていて、相手に合わせて選手起用を変えたり、外国人、ローカル選手に関わらずバランスの取れた起用をするし、若手も積極的に使う。だから選手たちの監督に対する起用法の部分での不満はあまり聞かないですね。用兵術の部分はとても優れた監督だと思います」

—試合における選手の動きに関する決め事なんかも、設けない?

中村「はい。ありません」

—やりやすいですか?

中村「もう少し決め事があったほうが、選手にとっては動き方が明確になるので、やりやすいと思います。ただ、今は本当に自由にやらせてもらってるっていうのもあるので、何とも言えませんが」

—では中村選手も指示を受けることはあまりないんですね。

中村「ないですし、逆に何とかしてくれって言われることはありますけどね(笑)。でも見ているポイントは高いレベルにあって、もっと身体を鍛えろとか、筋肉付けろとか。そういうことは言われましたよ」

—試合中の動き方について指示されないというのは、逆に言えば監督は現在のプレーに満足しているということでもありますよね。

中村「まぁ前線からのディフェンスとか、与えられた役割はしっかりやっているつもりなので。信頼はされていると感じていますよ」

—今日の試合でも、前線から相手にプレスをかけていましたよね。

中村「今日は全然少なかったほうです。いつもはもっとがんがんプレスかけてます。今日は攻撃の部分を何とかするというのが僕の役割でもあったので。だからあれだけ相手DFの裏に抜け出せたり、ボールに絡めたりしたというのもあります。頭の中はどう攻撃するかばかり考えていましたから」

—普段はもっと激しく前線からディフェンスしている、と。

中村「はい。ただしプレスを激しくかける分、やはり攻撃に出たときにパワーが不足してしまうというのはあります。そこは考えながらやっていますが、今日に関しては0-0だったし、途中出場だったし、とにかくディフェンスは置いといて、攻撃に絡もうとはしていました」

—ファンからすると、サウスチャイナ時代には公式戦で2ケタゴールを決めていたストライカーの中村選手が、前線の守備に追われ、中盤とのつなぎ役にまわり、単純にゴール数だけでいえば少し寂しい気もしますが、本人に不満はないのですね?

中村「まったくありません。もちろん、ゴールはもっとたくさん取りたいですよ。でも、今はそれよりチームが勝つことが大切なんです。自分のゴールで勝てたらベストですけど、たとえ自分のゴールでなくとも、チームが勝つことが今は何よりも嬉しいですね」

—自分のゴールよりチームの勝利が優先だ、と。

中村「はい。それに、僕も自分の役割を変えていく必要があると思うんですよ。ストライカーだけでなく、組み立て役をやったり、ディフェンスでハードワークしたり。それでチームが勝つことが、とても大事だと思っています」

—得点以外のプレーも、しっかり評価されていると感じていますか?

中村「されているんじゃないですかね。でないと試合で使ってもらえないですから」

—前線からの守備というと、パスコースを切ったり、ボールホルダーをサイドに追い込んだりといったディフェンスですかね?

中村「それにプレスバックもあります。2トップの位置から中盤に下りていって挟み込んだりとか。今日も2回ほどありましたが、相手がサイドから中に入れたパスをインターセプトしたりとか。守備も、やっててすごい楽しいんですよ」

—今日の試合で中村選手が相手のパスをインターセプトして、攻撃に転じたシーンがありましたね。攻撃のリズムがよくなりました。

中村「守備をやればやるほど、攻撃のリズムを作れるっていうのはあるんですよね。ボールにいっぱい触れるし、転がってくるし。あとは、シュートシーンまで行ったときに余力が残っていないという課題をいかに克服するかでしょうね」

—では、今季の残り試合における個人的な目標は特に立てていないのですか?

中村「いや、やはり2ケタゴールは目指していますよ。毎年、それを目標にしてやっていて、なかなか達成できていませんが…。でも今のやり方を続けていけば、ゴールは取れる。だからあまり心配はしていません」

—2ケタゴールの目標は、まだ達成圏内にある、と?

中村「あると思います。カップ戦も合わせれば試合数もまだありますし」

—個人の目標は追いつつも、チームで求められる役割もしっかりこなす、と。

中村「そうです。今はとにかく勝つことが嬉しいんですよね」