【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

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【2 of 5】2016年末スペシャル「FOOT×BRAIN出演直後の中村祐人を独占取材! 10000字インタビュー」

2016年 年末スペシャ

「FOOT×BRAIN出演直後の中村祐人を独占取材! 10000字インタビュー」

聞き手:松本忠之

—2トップを組むルーカス選手は開幕からここまで、ゴールをたくさん決めています。この相棒を中村選手はどのように見ていますか?

中村「そうですね。ちゃんと点を決めてくれるし、どんな形からでも点が取れる。両足とも蹴れますしね。信頼していますよ。ただ、戦術の中で活きるタイプではなく、彼を活かしてあげれるプレーヤーが必要ですね。僕にとってはやりやすい選手です」

—トレーニングの時から、二人で動きを確認したり、決め事を作ったりっていうのはあるんですか?

中村「いや、それはありません。というのも、お互いの役割がはっきりしているので」

—役割とは?

中村「彼は裏に抜ける、1対1を仕掛ける。僕は中盤と関わりながら攻撃の形を作っていく。それがすごく明確なので、練習の時から二人で特別に何かをすることはないですね。試合でも、僕がボールを持ちそうになれば、彼はもう動き出していますから」

—開幕直後はベンチスタートでしたが、その後はスタメンに定着しました。しかし、今日はベンチスタート。監督は「ディフェンシブにいきたかったから」ということで、要するに戦術的な理由でスタメンではなかったわけですよね。これについてはどう感じていますか?

中村「まぁチームには合計6人、各ポジションに個性的な外国人選手がいるのでね(レギュレーションにより、外国人は一試合に四人までしか出場できない)。戦術的な理由で外国人選手の起用を変えるというのはわかりますが…でも、単純に自分が結果を出していれば、ずっと使われ続けるんでね。悔しい部分もあります。でも、僕にも当然、自分の役割っていうものがありますし。例えば今日の試合でも、試合展開やチーム状況を見て、自分が入ったら何ができるかってことだけを考えてプレーしてますし。そこはまぁ、割り切ってというか…そういう風にしてますけどね」

—今日の試合でもそうでしたが、ルーカス選手はフィニッシュの部分にフォーカスされているように見えます。となると、中村選手の役割は、2トップの一角なのでゴールは当然として、でも中盤とのつなぎ役だったり、ルーカス選手へのお膳立てであったり、そういう役割に徹しているように見えましたが、いかがですか。

中村「そうですね。まさにそうです。それに加えて、前線でのディフェンスも、ですね。まぁ彼(ルーカス選手)の前線からのディフェンスというのは、あまり計算に入れられないので。僕がその分、前からがんがんディフェンスにいきます」

—FWでありストライカーである中村選手ですが、チーム事情により、どちらかというと1.5列目的な役割をせざるをえない。そこに関してはどう感じていますか?割り切っているんですか?

中村「割り切っているというか、僕のやりたいプレーでもあるんですよ。そういうタイプですしね。それに、うちのチームは2トップのどちらかがそういう動きをした方がボールが回るので」

—中村選手がピッチにいなかった前半、チームはボールが繋がらず、ルーカス選手へのロングボールやDFラインの裏を狙うロングボールを多用していました。それが、中村選手が試合に入った60分過ぎから、ボールが繋がりだしたように見えました。

中村「実際には、僕が入ってからも、僕の足元にはあまりボールは来てないんですよ。どちらかというと、ルーカスに当てたボールのフォローやこぼれ球を僕が拾って攻撃していた感じです。それを繰り返したことで、相手DFがうちの攻撃を恐がり出したのも感じていましたしね」

—こぼれ球を拾ってという部分でいうと、私が最初に中村選手の記事を書いた時、そのひとつの特徴として「セカンドボールへの読み」というのを挙げていました。それが活かされているんですね。

中村「そうですね。まぁやっぱり前線にルーカスみたいな強い選手がいれば、ボールはこぼれてきますからね。それをうまく拾って攻撃に繋げるのが、僕の役割ですし」