【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

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マンサーロ「中国人選手はなかなか戦術を理解できない」

中村祐人が15~16シーズンを振り返る。最新インタビュー

スペインに帰国後、上海申花との契約を更新しなかったマンサーロが地元メディアのインタビューに答えた。そこには、母国だからこその本音が垣間見えた。

まずはスペイン人に向けて中国という異文化圏での仕事について語る。

「中国ではとにかく忍耐を強いられた。そこに多くの時間を費やした。こちらの常識が彼らには理解できない。これは文化の違いから来ている。皆さんも中国で仕事をすれば忍耐力が付くだろう」

そして中国サッカー界の問題点をズバリ指摘した。

「クラブのトップ層がサッカーを理解していない、フレキシブルもない。選手は違う。選手は常に向上しようとし、最新の情報を求める。しかしトップ層は違う。しかも、トップ層は選手の話を聞き入れない。中国では上下関係がはっきりしている。しかし、それでもクラブのトップたちは選手達の声に耳を傾けるべきだ。そういうフレキシブルがないと発展がない」

そして、中国人選手については、

「彼らはなかなか戦術を理解できない。それはこれまで受けてきた指導があまりに初歩的だったからだ。ここでもやはり忍耐力が求められる」

まさに、今、中国サッカーは変革の最中にある。このインタビューからそう感じた。現場(選手)の声を聞き入れないフロント。向上心はあるのにユース時代の初歩的指導が抜け切らない選手たち。そして、時間をかけて忍耐強く世界最高、最先端のサッカーを教え込もうと苦心する欧州指導者…

ともあれ、マンサーロには「お疲れさま」の一言だ。

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級」(中国スーパーリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。また、香港プレミアリーグについては「香港プレミアリーグ」と記します。