【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

コンカ激白!「リッピは僕に広州恒大へ戻れとは言わなかった」

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。

また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。

今シーズンの中超でもっとも注目を集めているクラブといえば、それは間違いなく上海上港だ。第10節を終えた時点でトップ。前節では王者である広州恒大のホームで引き分けに持ち込んだ。

そして、この上海上港の中でも圧倒的注目を集めているのがコンカだ。つい数年前まで広州恒大でプレーし、ムリキ、エウケソンとともに強烈アタッカー陣を形成し、アジアを席巻した。その後、中国を離れてブラジルリーグでプレーしたのち、今季から再び中超に復帰。だが復帰先は広州恒大ではなく、上海上港だった。その理由については当然、上海がオファーを出し、広州がオファーしなかったからだが、その心境についてコンカが広州メディアのインタビューで答えている。

「昨年末、ブラジルに視察に来たリッピ監督に会ったけど、僕にオファーはしなかったよ」

「でも、たとえリッピ監督からオファーがなくても、上海上港からオファーをもらえたことに満足している」

「人生は長い。その中には忘れていく思い出もある。でも、ずっと忘れないものもあるんだ。僕の広州での思い出みたいにね。上海での生活も、そうなってくれることを願うよ」

このインタビューを見る限り、コンカはオファーさえあれば広州に戻りたかったのかもしれない。だが選手としては当然。古巣だし、アジアを代表する強豪だからだ。しかし、今季はこれまで、新天地の上海が広州を上回る成績を収めている。今のところ、コンカも満足だろう。

果たして、上海上港は今季、ACL出場圏内、そしてリーグ優勝という悲願まで辿りつけるだろうか。それもこれも、やはりこの男にかかっている。

コンカに注目だ。

松本忠之(まつもとただゆき)

サッカーコラムニスト。

サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。

【略歴】

静岡生まれ。

小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。

【観戦経験】

英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシーマンチェスターC。

リーガ:バルセロナ

セリエ:ユベントス、ローマ。

ブンデスニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV

欧州CL:バルセロナベンフィカ

【中国Cリーグ】

中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。

08年 Cリーグ武漢光谷の日系企業スポンサー募集担当。

08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。

09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。

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