大荒れの上海ダービーに処罰が決定!しかし一番重い処分は選手ではなかった!
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。
「九黄三紅」。イエローカード9枚、レッドカード3枚。中超第九節。荒れに荒れた上海上港vs上海申花の上海ダービーは上港が5ゴールで圧勝した。
この試合について、上海申花はクラブとして自軍選手の処罰を発表。柏佳、李建のふたりは2万元(約40万円)の罰金。柏佳については、試合後、いかりに任せてスタジアムの選手通路の窓ガラスを蹴り、割ってしまったという。相当イライラが募っていたのだろう。
そんな中、驚いたことに、もっとも重い処罰を受けたのは選手ではなく、チーム通訳の周欣。相手方GKコーチと口論になったのが理由。罰金はなんと5万元(約100万円)という。もっとも、周欣の場合は以前にも協会から同じ理由で処分をもらっていたこともあり、「どんな理由があろうと、2回もあるのは許されない」とはクラブ談。重い処分となった。
さらに、同通訳には協会からも処分が。協会の発表によると、どうやら口論になった際、相手に対して侮辱的手行為があったとのこと。そして5試合のベンチ入り禁止、2.5万元(約50万円)の罰金処分が下された。
ダービーで負け、退場者を出し、あげくは処分も。申花にとっては踏んだり蹴ったりだ。
松本忠之(まつもとただゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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