チーム再建ののろし!山東が北京を30で撃破!
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。
リーグ戦ですでに昨季フルシーズンの半分の負け数を記録し、ACLでも首の皮一枚でなんとか最終節にグループリーグ突破を残すこととなった山東。特に中超では「らしくない」戦いを続けており、その原因が守備であることはすでに指摘した通りだ。山東がチームを立て直すには、とにかくクリーンシートでしっかりと試合を終えること。特に、アドバンテージがあるホームでそれを実現することであった。
そして山東は早速、見事にそれをやってのけた。しかも、北京国安を相手に。
第7節で対戦した両チーム。山東がホームで北京を迎えた。ブラジル代表タルデッリ、絶好調の中国代表FW楊旭を要する攻撃陣はこの日も強烈で、試合開始早々からもう攻撃を仕掛けた。開始わずか6分、劉彬彬のパスを受けたアロイージォが決めて10と先制。続く前半20分にはタルデッリからのクロスをが決めて20。さらに、後半ロスタイムにアロイージォがダメ押し弾を決めて30で勝利した。
課題だった守備も北京を0点に抑えるまさに完勝。山東の「本来の姿」を取り戻したかのようなゲームだった。
この勢いで、ACLでも最終節に全北を破って決勝トーナメントへ進んでほしい。
松本忠之(まつもとただゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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