ロシアW杯アジア2次予選のメディア報道はいかに?
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。
ロシアW杯アジア第二次予選でグループCに入り、カタール、モルディブ、ブータン、香港と同組となった中国代表。
中国メディアはこの抽選結果をどのように伝えただろうか。
「カタールはどのグループに入っても脅威となる対戦相手。特に2022年のW杯開催国として、これまで本大会に出場経験のないカタールは、2018年は是が非でもアジア予選を突破したいはず。最大のライバルだ」北京スポーツチャンネル
「2位通過の可能性も考慮に入れると、モルディブ、ブータンから大量得点を奪って得失点差でも優位に立つ必要がある。香港は脅威にはならない。唯一のライバルはカタールであり、もしカタールに先を越されることがあっても、グループ2位での通過の可能性は高いだろう」広東イブニング・スポーツ・ニュース
「真にライバルといえるのはカタールのみ。中国代表がこのグループを突破できない理由はない」南京モーニング新聞
「3ヶ国(モルディブ、ブータン、香港)からは勝ち点18が必須。カタールとのアウェイ戦が生死を分ける」南方都市新聞
「これでグループを突破できなければ、風呂に入って寝るしかない」金羊ネット
共通しているのは、グループを突破できる、いや、できなければおかしいという自信と、ライバルはカタールのみという論調だ。
もちろん、客観的に見てそうなのだが、甘くはないのがこれまたアジア予選。代表チームはあまり「カタール以外は楽勝」という世論に流されることなく、しっかりと勝ち点を積み重ねてほしいものだ。
松本忠之(まつもとただゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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