【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

トルシエ監督「お寺に詣でて勝ち点3が来るとは思わない」

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。

また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。

中超第5節 杭州緑城(H)00河南建業

前節、広州恒大を破って中国サッカー界を驚かせた河南。その河南について、試合前、杭州トルシエ監督は「開幕前の予想とは異なる結果に驚いている」と語り、警戒を示した。また、自身のチームについてトルシエ監督は「毎試合システムと陣容を変えている。なぜなら、毎試合対戦相手も状況も異なるからだ。相手の布陣を予測して、その後自身の選手のコンディションを確認する。そして、試合前に攻守のバランスが一番取れるメンバーとシステムを組む」と開幕から常に陣容が変わるチームについて、その理由を語った。

また、記者からはこんな質問も。岡田監督、そして前監督の吴金氏はそれぞれ、ホーム試合前に地元のお寺である灵寺に詣でて指揮を高めていたが?(なぜやらないのか?)との質問について。「信仰は個人の精神にとってとても大切なものだし、チームとしてお寺に詣でて統一感を出そうとするのも素晴らしいことだ。だからそれらの行為を否定はしないし、個人の信仰はとても大切だ、ということを前提に…私はお寺に詣でたから勝ち点3を取れるとは思っていない。勝ち点3はあくまでピッチ上でのパフォーマンスと選手、チームの実力によってもたらされるんだ」と語った。

試合はホームでスコアレスドロー

躍進する河南が相手なら好結果、ともいえるが、やはり、ホームでは勝っておきたかった。まさか、お寺詣でをしなかったから勝てなかった…とは言うまい。

松本忠之(まつもとただゆき)

サッカーコラムニスト。

サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。

【略歴】

静岡生まれ。

小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。

【観戦経験】

英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシーマンチェスターC。

リーガ:バルセロナ

セリエ:ユベントス、ローマ。

ブンデスニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV

欧州CL:バルセロナベンフィカ

【中国Cリーグ】

中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。

08年 Cリーグ武漢光谷の日系企業スポンサー募集担当。

08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。

09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。

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