柏レイソルがアウェイで引き分けたしわ寄せが山東魯能に!?
※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。
柏がアウェイで引き分けたしわ寄せが山東に!?
ACLグループEの第2節。Kクラブの全北は明日、山東に乗り込んで中超の山東魯能と対戦する。全北の崔康熙監督は会見にて「ACLはホームで勝ち点3、アウェイでは相手に勝ち点3を取らせないというのが基本的な考え方だった。しかし、我々は第1節で柏レイソルにホームで引き分けてしまった。そのため、第2節の山東戦はアウェイだが勝ち点3を取りに行く」と基本コンセプトが第1戦からすでに崩れてしまったと語った。さらに、同監督は山東戦について「リスクを冒してでも勝ち点3を取りに行く。そのための戦術、布陣で臨む。しっかり準備しなければならない」と語り、必勝態勢。アウェイだからといって引き分け狙いの戦いはしないと誓った。
そして、山東については「両サイドが非常に活発だ」と語り、サイド攻撃を警戒。「先制点を取られるようなことがあってはならない」とリスクを冒して攻めるものの、山東のサイド攻撃に注意を払いながら、まずは失点しないことが大事であるとも語った。
また、前節の柏戦については「私は最終ラインの選手に対してロングパスを出せとは指示していなかった。しかし、選手たちは勝利を急ぐあまり、後方からのロングボールを多用してしまった」と自分の指示とは異なる状況がピッチに生まれてしまったと語り、「柏のラインコントロールは非常に効いていた」とオフサイドトラップにはまり込み、ゴールを奪えなかったと認めた。
ともあれ、山東にとっては初戦に敵地でベトナムのビン・ズオンに勝利できたことは大きい。全北と柏がお互いに勝ち点1ずつを分け合ったことで、この両チームにとってアウェイのビン・ズオン戦は落とせない(勝ち点3を取る必要性が高い)ものとなったからだ。山東としてはアドバンテージを取ったのだから、全北と柏との対戦、特にホームゲームは落とせない。それこそ、全北の崔康熙監督が語ったように、ホームで勝ち点3、アウェイで相手に勝ち点3を取らせない戦いが実現できれば、首位通過が可能となる。
いざ。ホームで全北を迎え撃つ!
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小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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