【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

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アギーレ監督をオシムは「彼は○○のスペシャリスト」

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※小松英之による日本代表23名の解説を音声で聞く

「彼は守備のスペシャリスト」

オシム元日本代表監督がザックの後任と目されているアギーレ氏について言及した。

欧州でも有名。

守備的な戦術家。

どんなチームを任されても結果を出す。

インタビューではアギーレ氏の特徴についてこう解説。そのうえで、どんなナショナルチームでも共通することだが、戦術の定着には時間がかかるゆえ、短期的には日本は忍耐が必要との見解を示した。

守備的監督。

ザックが「攻撃的サッカー」を標榜し、そのとおりにチームを作り上げ、「べた引きしないで世界の強豪と対戦する」というのがブラジルW杯のひとつのコンセプトだった。結果的に監督の采配や選手のメンタルなどで、肝心要のW杯本戦でその姿勢が見られなかったという残念さはあったが、しかしながら、攻撃的サッカーを日本代表に植え付けたことは確かだ。

(アギーレ氏が後任だとして)続いてくるのは守備的監督。

しかも、オシムをして「守備のスペシャリスト」といわれる監督だ。

守備的戦術の日本代表といえば岡田ジャパンを思い出す。ベスト16という結果が出たのは守備に徹してカウンターを狙ったのが成功したからだ。そこからの脱却でザックは攻撃的サッカー。そしてまた守備的戦術。

だが、勘違いしてはいけないのは、ひとつのチームを「攻撃的か」「守備的か」だけでレッテル貼りすることだ。原専務理事が言っていたように、大事なのは、岡田、ザック時代を経て、対戦相手やピッチコンディション、選手の状態によって、攻撃的にも守備的にもシフトできる、引き出しの多いチーム。それがザック以降の日本代表のあるべき姿なのだ。

思えば、初出場のフランス以降、

トルシエ…規律管理サッカー

ジーコ…選手の自主性を重んじるサッカー

オシム…日本人の特徴を生かしたサッカー(日本サッカーの日本化)

岡田…堅守速攻(W杯直前に変更)

ザック…世界の強豪相手にも引かない攻撃的サッカー

とそれぞれ特徴が出てきた。となると、次に来るのは

アギーレ…状況に応じて引き出しを使い分ける臨機応変サッカー

か。まずは監督就任の確報を待つのみ。

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小松英之(こまつひでゆき)

サッカーコラムニスト。

サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。

【略歴】

静岡生まれ。

小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。

【観戦経験】

英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシーマンチェスターC。

リーガ:バルセロナ

セリエ:ユベントス、ローマ。

ブンデスニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV

欧州CL:バルセロナベンフィカ

【中国Cリーグ】

中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。

08年 Cリーグ武漢光谷の日系企業スポンサー募集担当。

08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。

09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。

※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」の略です。

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