本田はやはり「もってる」男だった
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本田といえば「もってる」。
このワードの定義は決して「常に順調」という意味ではない。
ラッキーというには軽い、いろいろな要素がぴたっと絡む結果が出たときに使用されたりする。
今回も「もってる」ゴールではないだろうか。
イタリアでも非常に注目された本田のミラン入団。早速のカップ戦でのゴール。否が応でも期待が高まる。その期待も単なる活躍ではない。最高の結果、もちろんゴールだ。
しかし、出ない。
本田ゴールが出ない。
決定機をはずしたこともあった。守備での貢献が認められたこともあった。シンプルにつなぐ役割に徹して、チームプレーをほめられたこともあった。アシストを決めた。毎試合、「今回は先発か?」と注目はされていたが、結果がついてこないと、そのうちベンチ生活、ひいては注目度も下がるのでは…とまで言われた。
そんな中、「近いうちにゴールできると思う」とインタビューに答えていた矢先だった。7日のジェノア戦。21でチームが勝利した2点目を決めたのだ。期待され、たたかれて、それでも監督が使い続けてくれて、そしてインタビューでゴール宣言をした直後にゴール…
この男。
やはり「もってる」。
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筆:小松英之 ツイッターはこちら
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鐸氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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