サッカー王国復活を願って…
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まったく、何をしでかしてくれたことか。
10月27日に行われた、清水vs磐田の静岡ダービー。
この試合で、清水サポの一部が、磐田を中傷する内容の横断幕やフラッグを掲出するなどした。それを受けて、清水は、該当サポに対して清水または磐田の全試合の会場への無期限の入場禁止処分を科すことを発表した。
静岡はサッカー王国。
しかし、現在は高校サッカーの全国大会で勝てないこともあり、それはもはや過去のものと化しつつある。
しかし、静岡出身のサッカー選手(引退した選手や監督も含む)はいまだ活躍を続けている。キングカズやゴン中山をはじめ、G大阪を一年でJ1復帰へ導いた長谷川健太監督、川崎Fの風間監督もそうだ。
それに、現在の日本代表でもキャプテンの長谷部、うっちは静岡出身だ。最近「オーストラリアで引退」報道が飛び出し、それを否定した小野もそうだし、名波、藤田などもみな、静岡出身だ。
私は、たとえ高校サッカーで勝てなくなったとしても、「日本サッカー界に人材を輩出し続ける」という意味でのサッカー王国を静岡は貫いていいけばいいと思っている。それは何も、負け惜しみではない。日本全国でサッカーが強くなれば、それはつまり日本サッカーの底上げを意味するわけで、いいことだからだ。
それだけに、今回の清水サポに関しては、残念きわまりない。
静岡ダービーが盛り上がるのはいいこと。サッカー王国なのだから。いや、むしろ、私は日本における静岡ダービーが、ミラノやマンチェスターのように、その国を代表するダービーになってほしいと願っている。そのためには、盛り上がりは必要不可欠な要素。
しかし、批判や中傷は別物だ。
しかも、今回は清水サポがそれをやったというから悲しい。私もJでは清水サポだからだ。
今後は、こういうニュースなしに、静岡ダービーが盛り上がってほしいものだ。かくいう私も、静岡出身だから。
筆:小松英之 ツイッターはこちら
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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