ザックが「W杯仕様」へ早速指示したこと
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※セルビア戦をつぶやきます。
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セルビア戦の敗退を受け、早速ザック監督が次のベラルーシ戦に向けて、日本代表の「W杯仕様」への改造に着手した。
それは「わざとファールを犯せ」。
「タクティクスファウル」とも呼ばれるこのプレーは、フェアプレーとファウルの間にあるグレーゾーンを意図的に利用する「狡賢い」プレーだ。
もちろん、試合中いつでも使えということではない。
特にカウンタを喰らったときに、数的不利で相手のスピードが速い場合、有効な手段となる。
思えば、「そこ、ファールしてでも止めろよ」と思わず叫んでしまうシーンが確かに代表にはあった。相手のスピードにただやられるだけ。それなら、完全に追いつかなくても、身体を当てて倒してしまえばいい。それくらいのことをしていかないと、止められないのだ。
クリーンなプレーは日本の長所。
しかし、そこにほんの少し「狡賢さ」を。緊急事態の時だけ繰り出すのだ。
これまでの日本代表の戦い方は、アジアでは通用しても、世界の中堅以上には通用しないことはコンフェデから先日のセルビア戦までで明らかになった。ならば、早速何かを変えなければ。それがザックの手腕である。セルビア戦後の記事で私はそう書いたが、早速ザックは手を打ってきた。
明日のベラルーシ戦。
本田の怪我や中3日というスケジュール、またいろんな選手を試したいといった要素を考えると、どこまでベストメンバーを組めるかわからないが、しかし、勝利は至上命題にしてほしい。ベストメンバーでなくとも、日本代表の選手層を見せてほしい。
まずは明日のスタメンに注目だ。
筆:小松英之 ツイッターはこちら
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川在籍時)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
ブンデス:ニュルンベルク(長谷部、清武在籍時)、ハンブルガーSV
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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