えっ?日本代表が自ら南米選手権に不参加!?
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JFAの原技術委員長が、2015年の南米選手権(開催国:チリ)に出場しないことを示唆した。
2011年にも招待を受けており、参加予定だったが、3.11の影響で見送った。これはもちろん、誰しもが理解し、納得の辞退だった。
しかし、南米協会の日本に対する親愛度は深く、4年後になる2015年大会にも再度、日本を招待してくれた。そして今年、JFA幹部が南米サッカー協会本部を訪問し、友情を深めた。非常にいい関係が出来上がっていたので、てっきり日本代表は2015年大会の招待を受けるものと思っていたが、実情は違った。
理由は以下の二つだという。
1、Jリーグの2ステージ制により、南米選手権の時期にJリーグが重なる
2、欧州クラブに対して、選手の拘束権が発生しない
つまりは、上記理由でA代表と呼ぶにふさわしいチームを組めない可能性が高いということだ。
しかし、15年といえばブラジルW杯も終わり、ザック体制から(恐らく)別の監督体制になっているだろうし、選手も15年にどこに移籍しているかわからない。ましてや、J選手でも、少し前の柿谷や豊田のように代表に呼ばれなかった選手でも素晴らしい選手はいる。ザックジャパンのレギュラーが15年にもレギュラーである保証はないのだ。
もちろん、2軍のようなチームを送り込むのは敬意を欠くことになりかねないが、さりとて、南米協会も日本代表を招待するメリット(放映権など)もあるのだから、そこは協議しだいでいくらでも議論の余地はありそうだが…
ともあれ、南米チームと、アウェイで、がちんこで戦うこの上ないチャンス。なんとか出場してほしいものだ。
筆:小松英之 ツイッターはこちら
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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