【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

岡田杭州夏の怪奇現象?岡ちゃんも「なぜかわからない」

イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!

小松英之の連載がブログで紹介されました!

'Cリーグ第22節 岡田杭州(A)01山東魯能'

杭州戦績:10位(16チーム中) 22試合6勝9敗7分 勝ち点25(ACL圏内の3位北京は勝ち点37)

試合は敗れた。

杭州にとって、山東は2010年以来、ずっと負けなしの相性のいい相手。しかし、3年続いたその記録もついに敗れた。

それにしても奇怪なのは、今季、山東からレンタル移籍してきた高迪選手の行動だ。試合前日まで普通に練習をこなしており、変った所など一つもなかった。ところが、試合当日になって突然の「腰痛」。これには、岡田監督もこんなコメントを残している。

「私もなぜだかわからない。試合前日までの練習ではまったく問題がなかったのに、試合当日になって、彼は突然腰が悪いと言い出した。選手本人が身体的に不安があるというのだから、私としては当然彼をメンバーに入れるわけにはいかない。だから(メンバーから)外した。私の知ってることはそれだけです」

レンタル移籍で他チームに移籍した場合、契約の中に「レンタル元のチームと対戦するときは、その選手は出場しない」という条項が入る場合もある。しかし、高迪の契約にはそのような条文はない。それは、岡田監督も上記コメントをする前に、強調していたことだ。

あくまで推測でしかないが、高迪がレンタル元の山東に戻ることは恐らくない。前のポジションには山東は十分な選手層があるし、杭州側にとっても高迪は非常に貴重な戦力となっている。両クラブ間で、今シーズン終了後の高迪の完全移籍が話し合われているのではないか。その過程で、何かしらの取引が行われて、今節、高迪は突然の不可解な腰痛で試合を回避したのではないか?

では、回避の理由は何か。

まさかとは思うが、現在リーグ2位を行く山東。相手はここ3年勝利がなく相性の悪い杭州ACL獲得のために、山東はホームでの試合は絶対に落としたくない。そこで、杭州の貴重な戦力である高迪の出場を差し止める代わりに、来季の完全移籍の際に、杭州にとって利益となる条項を盛り込んだか。なにせ山東は高迪の古巣。山東の弱点をよく知っている選手なのだ。

ともあれ、杭州は試合に敗れた。

ACLも厳しくなってきた。

だが負け越したまま今季を終われない。

まだまだこれからが意地の見せどころだ。

(筆:小松英之)

小松英之(こまつひでゆき)

サッカーコラムニスト。

サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。

【略歴】

静岡生まれ。

小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。

【観戦経験】

英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシーマンチェスターC。

リーガ:バルセロナ

セリエ:ユベントス、ローマ。

欧州CL:バルセロナベンフィカ

【中国Cリーグ】

中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。

08年 Cリーグ武漢光谷の日系企業スポンサー募集担当。

08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。

09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。

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