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私は「スコアほど悪くなかった」と考える

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親善試合 日本24ウルグアイ

「より多くの得点を狙うチームには、それだけ失点のリスクが伴うもの。それだけの話だ」

このザックの言葉通りの試合だろう。

前半の岡崎、後半の香川。それぞれ相手GKと1対1の場面があった。それをきっちり決めていれば、44だった。それがスコアは42。なぜか。ウルグアイは「確実に」チャンスをものにした。日本はできなかった。その差だ。少なくとも、見ていておもしろい試合だったし、可能性を感じる試合でもあった。守備に専念してカウンターで勝とうとするサッカーよりは、4点取られても4点取って同点にするようなサッカーのほうがいい。

今の日本代表なら、ウルグアイのようなレベルの相手でも、チャンスを作り出すことは十分にできる。だから、後は精度の問題。決定力不足と言ってしまえばそれまでだが、世界トップレベルが相手でもチャンスを十分に作り出すことができる攻撃力は評価できる。

ただ、日本のミスはいただけない。吉田が交代したのは、失点に直接つながったプレーをしてしまったのが原因だろう。前半も内田のパスミスが目立った。単純にミスがいけないというより、ウルグアイレベルのチームだと、ミスを見逃さない。相手のミスにつけこんで、得点にまでいってしまう確率が非常に高い。だから、ミスを減らさなければ、そのまま敗戦につながってしまうのだ。ミスで失点を重ねて、それでも「相手以上にゴールを奪えばいい」などと言っているようでは本末転倒。ウルグアイほどのレベルの相手に対しては、ミスを減らせば、それだけ敗戦の確率を下げることができる。

また、ミドルの精度もほしい。せめて、枠には飛ばしてほしい。GKに弾かれてもいい。枠に飛んでいれば、相手のDFを引き出すことができるからだ。だが、日本のミドルの精度はまだそこまでいっていない。

それにしても、ウルグアイの決定力はすごい。スアレスフォルランの実力は言わずもがなだが、それにしてもすごい。まさに世界トップレベル。ゴンサレスの4点目など、スピードのないあのクロスを、ヘディングで、DFのカバーリングの足が届かないコースへ、あの強さで打つのは難しい。

決定力をあげる。

ミスを減らす。

要は、ひとつひとつのプレー精度をあげるということ。チームとしての方向性は間違っていない。

柿谷と豊田については、前田を上回るかといえば、決してそうは思えない。まして、パス精度の高い清武、絶対的高さのハーフナー、ドリブルの乾など、A代表の前線の控え選手たちと比べて、圧倒的な存在感を示したかと言えば、そこまでいってはいない。しかし、挑戦権は十分にある。柿谷は続けて起用してほしいし、豊田はハーフナーに代わる高さ(ポストプレー含む)のオプションとして、代表に残り続けてほしい。

今日はウルグアイが本気のメンバーで、しっかりと戦ってくれて、何よりもよかった。負けたものの、収穫はいっぱいあった。

スコアほどひどいとは思わない試合だった。

(筆:小松英之)

小松英之(こまつひでゆき)

サッカーコラムニスト。

サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。

【略歴】

静岡生まれ。

小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。

【観戦経験】

英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシーマンチェスターC。

リーガ:バルセロナ

セリエ:ユベントス、ローマ。

欧州CL:バルセロナベンフィカ

【中国Cリーグ】

中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。

08年 Cリーグ武漢光谷の日系企業スポンサー募集担当。

08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。

09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。

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