本田、ミランへ「半歩」前進?
(小松英之が音声で振り返るメキシコ戦はこちらから)
本田獲得の条件は、その前に放出があってから。
これがミランの基本路線だ。
そのロビーニョに関する移籍に新情報だ。
ミランがずっと交渉を続けてきたサントスとの間で、移籍金について話がまとまったと報じられている。これまでは、ミランの提示する移籍金にサントスが反発していたが、ミラン側が折れる形で成立する見込みだ。
ただ、サントスとロビーニョの間ではまだ成立していないとも報じられている。つまりは、年俸だ。ここがまとまらないと、ロビーニョの放出は決まらない状況だという。
ブラジルのクラブの移籍期間は今月20日まで。あと10日もない。
この間に、サントスとロビーニョの間で、話がまとまり、正式に移籍が決定となれば、今夏の本田のミラン移籍も見えてくる。
果たして、ミランは本当にロビーニョ放出金を本田に充ててくれるのだろうか。一部報道ではミランは来年1月の「ゼロ獲得」を狙っているともされているが、それはCSKAとの交渉のための作戦なのか。
ともあれ、サントスとロビーニョの間での交渉をまだ残してはいるものの、ミランとサントスの間はまとまった。本田の移籍に向けて、「半歩前進」といったところか。
(筆:小松英之)
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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