イタリア戦のスタメンはどうあるべきか?
(ブラジル戦とは一体なんだったのか?小松英之が音声で振り返る!こちらから)
いよいよ、イタリア戦を迎える。
このイタリア戦のスタメンはどうあるべきか。
様々な議論があると思う。
私個人としては、「レギュラーでがちんこ勝負」だ。
レギュラーとはつまり、
GK川島
DF内田、吉田、今野、長友
MF遠藤、長谷部、香川、本田、岡崎
FW前田
なぜか。
このメンバーを基礎としてアジア予選を勝ち抜いてきたからだ。
そして、このメンバーのこれまでのサッカーで世界の中での位置を知る必要があるからだ。
ブラジル戦でもうわかったではないか、という声もあろう。
だがしかし、前田が出ていなかった。岡崎のワントップだった。たったひとり違うだけだが、それでずいぶん戦い方は代わる。
もう一度確認だが、ブラジル戦でザック監督が前田ではなく岡崎を起用した理由は、ブラジルの両CBが高さ、フィジカルともに強く、まともに当たるよりは岡崎の裏に走る能力を活かしたかったということだった。
もちろん、岡崎は裏を取る動きがうまい。
だが、二列目にいて、斜めに走って相手の裏を取る。それがこれまでの岡崎の特徴だった。前田は日本代表では得点こそ多くないFWだが、それ以外のところで評価されてレギュラーになっている。それはつまり、ポストプレーや、岡崎や香川など二列目の選手が相手DFの裏へ走りこめるスペースを作る動きがうまいからだ(献身的な守備もあるが)。
だから私は、一度、この布陣で戦ってほしいと切に願う。
幸運なことに、次戦はイタリア。
ブラジルに負けず劣らず、世界の強豪ではないか。
世界の中での位置を知る上で、絶好の相手だ。
ブラジルだけでなく、イタリアが同じグループにいてくれることに感謝したいほどだ。
母国との対戦でザック監督も思うところがあろう。
一体どんな布陣で来るのか。
ブラジル戦のみで見切りをつける選手が出てくるのか。もしそうなら、それに変わって入る選手は誰なのか?
ともあれ、まずはスタメンに注目。
そして、イタリア相手に、今度こそは、「W杯優勝」「コンフェデには勝ちに来た」という力強い言葉をピッチ上で体現してほしい。
(筆:小松英之)
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業(当時)や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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