ブラジル相手に一喜一憂は禁物
小松英之が語るコンフェデの注目ポイントはこちらから
コンフェデ杯 日本03ブラジル
まさに完敗だった。
前半3分。後半3分。試合終了間際のロスタイム。
いずれも、一番決められたくない時間帯にゴールを奪われた。
この試合についてはラジオで振り返っているので、ここでは試合の内容ではなく、この試合を受けての日本代表について書こうと思う。
(ネットラジオはこちらから)
ザック監督、選手のコメント。
そして、様々なメディアで語られる分析。個人のブログ。
一度に多くの意見が飛び交っているが、そもそもコンフェデの意義のひとつは「世界の中での位置を知る」だったはずだ。それが明確になった。それはひとつの収穫だ。
もちろん、もっと高い位置を想定していたからこそ、いろんな意見も出るのだろう。だが、W杯優勝を公言している選手以外は、一喜一憂することはない。相手はブラジル。しかもブラジルのホーム。そして公式戦。ブラジルが勝たなければおかしいという状況なのだ。
日本サッカーは確かに進化しているが、相手はブラジル。
歴史も伝統もあまりに異次元だ。それは、日本人も知っていたはず。
だから、一喜一憂する必要はない。(この場合、一憂だけか?)
やはりまだまだブラジルにはかなわない。
それを受け止めて、どうしていくかだ。ましてや、この敗戦が影響して、少なくとも存在する次の二試合を棒に振ってはいけない。
世界の中での位置を知る。
ならば、イタリアにどこまで戦えるか。
メキシコとどこまでやれるか。
「ブラジルには歯が立たなかったけど、イタリアなら、まだ希望が見える」
「ブラジルレベルではまったく歯が立たないが、メキシコとなら、勝てる可能性が大だ」
そういう風にもっていかなくては。
まだ大会期間中。しかも、一試合が終わっただけなのだから。
次のイタリア戦に集中しよう。
そこでは、いい試合を見せてくれ、ザックジャパン!!
(筆:小松英之)
小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。
サッカー専門ブログ「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
【略歴】
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。Jでは清水サポ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。
【観戦経験】
英プレミア:マンU(香川移籍後)、チェルシー、マンチェスターC。
リーガ:バルセロナ
セリエ:ユベントス、ローマ。
【中国Cリーグ】
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海申花や武漢卓アルといったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。また、元中国サッカー協会会長の閻世鋒氏とは何度も会食している。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
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