【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

香川の3ゴールを分析する

イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!

小松英之の連載がブログで紹介されました!

英・プレミアリーグ 第28節 マンU4—0ノーリッジ

この試合で、日本代表の香川がなんとハットトリックを達成。

日本人、アジア人で初の快挙となった。

3得点、いずれも質の高いゴールだった。

1点目は高い技術と正確さが求められる。右足アウトでしっかりとゴール枠を捉えた。狙ったのかどうかは定かではないが、GKの逆まで突いていた。

2点目は、「マジック」とでも表現したくなるような巧みなシュート。

ルーニーからのパーフェクトなアシストを、DFとGKの逆を突いて、まるで遠藤の「コロコロPK」かのようにゴールにボールを入れた。蹴りこんだのではない。ゴールに向かってボールを置いてきたのかと思えるほど、完璧に相手の逆を突き、タイミングをはずし、決めたゴールだった。

3点目。

このシーンを見て、ドルトムント時代の香川をイメージした人は少なくなかったのでは。正確なトラップでGKの前まで突き進み、最後はGKを飛び越えながら、しっかりとループシュートでゴール。「これを待っていた!」といいたくなるような、香川の得意な形だった。

香川は自分でも「ハットトリックを取れると思ってなかった」と語り、試合前はゴールはもちろん常に狙っているだろうが、3点取れるとは想像もしなかったのだろう。

それにしても、ルーニーは完全に香川を信頼してる。

そう思った。

これまで、香川は開幕初期こそよかったものの、その後、怪我の影響もあり、ゴールにも恵まれなかった。そういう意味では、フィニッシャーとして、まだチーム内でもリーグ内でもしっかりと実力を証明できていなかったのだ。にもかかわらず、ルーニーは香川を信頼しつづけ、パスを出してくれた。

ゴールはすべてを変える。しかも、1試合3ゴールとなれば、大きく変わる。チーム内からの信頼アップはもとより、他チームからは警戒され、それまで批判的だったマスコミですら手放しで賞賛し、ファンは大いに熱狂し、世間に名前が届く。英国メディアで、スポーツ関連がメインとはいえ、これだけ日本人の名前が出ることも、珍しいのではないか。

「おれたちの香川がやってくれた!!!!!」

なんとも爽快な週明けだ。

<筆:小松英之>

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