アッレグリ「バルサにとどめを刺せなかった」
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小松英之の連載がブログで紹介されました!
欧州CL決勝トーナメント
「結果はちょっとオーバーだった。なぜなら、ミランにはチャンスはたったの2回しかなかったのだから」
たった2回のチャンスをきっちり決められ、守備は集中が高く崩すことができなかった…
欧州CL優勝候補筆頭のバルセロナがファーストレグでミランに破れた。ミランももちろん強豪であり名門だが、今季の戦力や成績を見ていれば、ホームといえどもここまで完璧にバルサに勝つとは、多くの人は予想しなかったのではないか。
バルサはいつもと変わらず、ボールを支配し続けた。
そして攻め続けた。
しかし、ミランの守備をこじ開けることはできなかった。
だが、もちろん、バルサがこのスタイルを変える必要はないし、もちろん変えることもない。セカンドレグはカンプノウ。ここで、3点差をつけて勝つことである。なにせ、バルサにはメッシがいる。ホームでミランに3点差以上をつけて勝っても、なんの不思議もない。
ただ、やっかいなのはアウェイゴールだ。
バルサはファーストレグで1点でも取っていれば、セカンドレグのプレッシャーはまったく違うものになっていた。万が一、セカンドレグ、カンプノウでミランにアウェイゴールを奪われるようだと、たとえ1点だったとしても、きつくなる。
ということは、もっとも理想なのは30での勝利だ。
しかし、もし1点でもミランに決められてしまうと、41で勝つ必要がある。いくらバルサといえど、メッシがいるといえど、カンプノウだろうと、ファーストレグで見事な守備を見せたミランから4点奪うのはきつい。
逆にミランにとってみれば、1点取れば、勝算は大幅にアップする。
1点取れば、3失点は許されるのだ。たとえばセカンドレグでバルサが31で勝ったとする。2試合の合計スコアは33の同点。この場合、アウェイゴールの多いほうが勝ちとなる。バルサはアウェイゴールなし。ミランは1。そう。ミランの勝利なのである。
となれば、当然、ミランはしっかり守備を固めて、少ないチャンスをものにする、昨日の戦いを踏襲してくるであろう。たとえアウェイでゴールが奪えなくても、3失点しなければ、まだ望みはあるのだ。
ミランのアッレグリ監督は「3点目を奪ってとどめを刺せなかったのが残念」とコメントした。これはなにも、勝利を手にして高慢になっているのではない。監督は続けて「相手がバルセロナならなおさらだ」としたあと、「彼らのホームでの平均得点はすごい数字だからだ」。
バルサの底知れぬ強さを知っているからこそのコメント。
さぁ。
今から、このカードの第二戦が楽しみである。
<筆:小松英之>
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