【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

【世界で一番幸せなスタジアムへ】コラム:クアットロディチ第二十八回

イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!

小松英之の連載がブログで紹介されました!

 5月28日に行われたJ1第13節、清水×磐田(アウスタ)の”静岡ダービー”で、磐田の10代サポーターが、清水、アフシン・ゴトビ監督に対し、「ゴトビへ、核兵器を作るのはやめろ」との横断幕を掲げ、イラン系アメリカ人である同監督を誹謗する内容。

 これに対し、清水サポーターが磐田サポーター席に乱入、けが人2名が発生する混乱を招くこととなった。横断幕はまもなく撤去され、磐田・吉野社長は清水、サポーターに対し謝罪した。

 

 欧州などでも度々起きている人種差別問題だが、今回は意味が違う。そもそも核兵器フットボールは何の関係もないことであり、他国では一歩間違えば戦争の引き金になりかねない、デリケートな問題である。ゴトビ監督が核兵器を作っているとはよもや誰も考えていまいだろうが、横断幕に軽々と掲載していい内容ではなかった。

 筆者は静岡ダービーを観戦した経験がないので、両者の因縁や歴史などは分からないが、かつて中学時代のチームメイトが静岡に在住していた経験もあり、その話やまたメディアなどからの情報を総合すると、小学校から子供たちは常にサッカーに興じており、「サッカー王国」の名にふさわしいという文化を持っているということだが、そうは言ってもまだプロ化してから20年の歴史。130年の伝統を誇るヨーロッパのダービーマッチにすぐに追いつくというのも難しい話だ。

 勘違いしてはならないのは、過激な内容の横断幕がダービーの熱狂や興奮を呼ぶものではないということだ。Jリーグは「世界で一番幸せなスタジアムへ」というスローガンを掲げ、独自の安全基準のもと、ビンカン持込みの禁止(ペットボトルはスタジアムにより異なる)や、発炎筒の禁止など、小さな子供でも安心して観戦できる環境づくりを提唱している。

 

 かつて、Jリーグで広島、神戸を率いた経験を持つ、スチュワート・バクスター氏は「日本のサポーターはヨーロッパの悪いところばかり真似する」と嘆いたことがあった。

 

 日本サッカー界は長足の進歩を遂げ、「歴史の差」を急速に縮めつつある。

 

 あとはファンもそれに追いついていかなければならない。

<筆者紹介>

中島雅淑 1983年 9月5日生まれ

19931996 地元の小学校のサッカー少年団でサッカーを始める。 当時は宇宙飛行士を夢見ていて「体を鍛えるため」という名目だったが、次第に魅力に取り付かれていく。

19961998 中学校のサッカー部に所属。 

1999- 高校受験とともに辞め、進学校だった事もあり、一時期サッカーから離れるも、プレーしなくなった事により、見る「目」が肥えてくる。 また、高校2年時にはアジアカップ2000が開催され、再びサッカー熱に火がつくようになる。 

2002- 大学のサークルでプレー。日韓W杯は全試合観戦。また「瑞穂陸上競技場」「豊田スタジアム」で名古屋グランパスの売り子アルバイトをしながら試合を観戦

2003- 大学中退して大阪へ 専門学校のフットサル大会のため体を動かす程度。テレビ局の関係でチャンピオンズ・リーグを定期的に観戦。

2005 3月 インターンシップで第87回センバツ高校野球スポニチの取材補助を経験。

2006- 仕事の関係で東京へ プレーはしなくなるが、WOWOWに加入していたため、毎週リーガエスパニョーラを観戦。

2007- 地元岐阜に帰還。 FC岐阜が財政危機に陥っているという話を聞き、「地元のクラブを助けなければならない」という思いから、定期的にスタジアムに観戦に行く事になる。

また、市民参加型インターネット新聞新聞サイト「オーマイニュース」に登録して、スポーツ記事を主に発信。年末には活躍が認められ韓国での記者交流会に参加。

2010- テレビ局の関係でプレミアリーグを見るようになる。

<エピソード>

嫌がる元カノを無理矢理瑞穂陸上競技場グランパス戦へ、 せっかくガストでいい感じで女の子と食事していたのに02/03のクラシコがテレビ放映されていたため、気がそっちへ行ってしまった実績あり。

波乱万丈な人生を歩む、だが東海屈指にフットボールを愛している27歳の男。

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