【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

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【リバプールは復活できるのか】コラム:クアットロディチ第二十七回

イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!

小松英之の連載がブログで紹介されました!

 激動のシーズンが終了し、選手たちは束の間の休息を取る。しかし、すでに移籍市場では大型移籍も決まっており、水面下での動きも含めて来シーズンに向けての動きが本格化していく時期でもある。

 さて、プレミアリーグに所属するリバプールは今シーズン6位に終わり、EL出場権を獲得することもできなかった。 6年チームを率いたラファエル・ベニテスに代わって招へいされたロイ・ホジソンは序盤戦には屈辱の降格ゾーンにすら位置するという低迷ぶり。

 

 09-10シーズンではフルアムを欧州リーグ準優勝に導き名将の仲間入りかと思われたが、ビッグクラブでは思うようにはいかなかった(その後ホジソンはWBAの指揮官へ)。

 冬の移籍マーケットでリバプールは動く。アヤックスからウルグアイ代表FWルイス・スアレスニューカッスルからイングランド代表FWアンドリュー・キャロルを獲得。さらには指揮官にクラブOBのケニー・ダルグリッシュを立てるとチームは劇的に変化。

 

 その後の彼らの快進撃に関しては改めて触れる必要もないと思う。

 

 ハイライトは第28節、ホームアンフィールドにユナイテッドを迎えたゲームだろう。 カイトのハットトリックで宿敵を3-1と下したこの一戦は彼らの底力をまざまざと見せつけられた。

 

 一時はシーズン無敗記録を続けていたようなチームにこれだけのパフォーマンスが見せられるのだ。順位も一時は19位にまで落ち込んでいたのが最後はヨーロッパカップ戦出場権を争えるところまで持ってきている。 間違いなく力は持っている伝統あるクラブだ。そんな事は誰もが知っている。しかし、今シーズンも序盤戦の借金がでかすぎて、「追い上げ及ばず」といったところだ。 ここ数シーズン同じようなことを繰り返すばかり。

 

 課題は「シーズンスタート時のコンディションとパフォーマンスの向上」これに尽きる。

 そういった点で今夏リバプールが計画しているアジアツアーはリスクが伴う。かつてレアル・マドリーがビジネス面を重視し、日本などにツアーを断行したことがあったが、その結果として、選手はコンディション調整が十分にできず、タイトルを獲得することが出来なかった。リバプールも同じ危険をはらんでいると言える。

 しかし、現在のリバプールは今シーズン開幕前に買収問題が持ち上がったように、経営状態がどのくらい改善されているのか定かではない。現在オーナーを務めるのはMLBレッドソックスのオーナーでもある、ニューイングランドスポーツベンチャーズだが、スポーツビジネス的な観点から考え、今のユナイテッドやチェルシーに対抗するには世界的プレーヤーをあと数人補強する必要があり、そのための資金集めとして今回のアジアツアーを計画したと考えられる。

 

 果たして”アメリカ式”のやり方をイングランドに持ち込もうとしている彼らのやり方は成功するのか。現在のリバプールでは長期的に熟成された戦力を誇るユナイテッドやチェルシーを倒してプレミアシップ制覇というのは余程の運に恵まれない限り不可能だろう。

 

 それでも、ダルグリッシュ監督と長期契約を結び、今季活躍した戦力に少々の”スパイス”を加えて煮詰めていけば面白いクラブになることは間違いない。 2011-12シーズンのリバプールに注目したい。

 

※原稿執筆時点でCL決勝が終了していないため、「今シーズン」2010-2011シーズン 「来シーズン」2011-21012シーズンとします。

<筆者紹介>

中島雅淑 1983年 9月5日生まれ

19931996 地元の小学校のサッカー少年団でサッカーを始める。 当時は宇宙飛行士を夢見ていて「体を鍛えるため」という名目だったが、次第に魅力に取り付かれていく。

19961998 中学校のサッカー部に所属。 

1999- 高校受験とともに辞め、進学校だった事もあり、一時期サッカーから離れるも、プレーしなくなった事により、見る「目」が肥えてくる。 また、高校2年時にはアジアカップ2000が開催され、再びサッカー熱に火がつくようになる。 

2002- 大学のサークルでプレー。日韓W杯は全試合観戦。また「瑞穂陸上競技場」「豊田スタジアム」で名古屋グランパスの売り子アルバイトをしながら試合を観戦

2003- 大学中退して大阪へ 専門学校のフットサル大会のため体を動かす程度。テレビ局の関係でチャンピオンズ・リーグを定期的に観戦。

2005 3月 インターンシップで第87回センバツ高校野球スポニチの取材補助を経験。

2006- 仕事の関係で東京へ プレーはしなくなるが、WOWOWに加入していたため、毎週リーガエスパニョーラを観戦。

2007- 地元岐阜に帰還。 FC岐阜が財政危機に陥っているという話を聞き、「地元のクラブを助けなければならない」という思いから、定期的にスタジアムに観戦に行く事になる。

また、市民参加型インターネット新聞新聞サイト「オーマイニュース」に登録して、スポーツ記事を主に発信。年末には活躍が認められ韓国での記者交流会に参加。

2010- テレビ局の関係でプレミアリーグを見るようになる。

<エピソード>

嫌がる元カノを無理矢理瑞穂陸上競技場グランパス戦へ、 せっかくガストでいい感じで女の子と食事していたのに02/03のクラシコがテレビ放映されていたため、気がそっちへ行ってしまった実績あり。

波乱万丈な人生を歩む、だが東海屈指にフットボールを愛している27歳の男。

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