【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

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【ビデオ判定の本格導入を検討しなければならない】コラム:クアットロディチ第二十四回

イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!

小松英之の連載がブログで紹介されました!

 4月28日、5月3日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ準決勝、 ”エル・クラシコ”となったレアル・マドリー×バルセロナの一戦はトータルスコア31でバルセロナが制し、2シーズンぶりの決勝進出を果たした。

 

 しかし、全世界の注目を集めるクラシコ、ただでは終わらなかった。

 

 1stレグでの判定問題を巡って、マドリーの指揮官ジョゼ・モウリーニョが、主審、バルセロナ、さらにはUEFAまでもを相手取って痛烈に批判。「もし今私の思っていることを言ってしまったら私のキャリアは終わってしまうだろう」とコメントしており、試合を決定付けることになった後半16分のMFぺぺに対するレッドカードに怒り心頭のようだ。

 一方、バルセロナは今回の件に対し、モウリーニョを提訴するとまで明言しており、もはや泥沼化の様相を呈してきている。

 さて、今回発端となったぺぺに対するファウルが「レッド」か「イエロー」か はたまたシュミレーションかに関してだが、 UEFAチャンピオンズリーグの準決勝という舞台でしかも因縁のスペインの両雄が激突するとなれば、全世界が注目するのは必至。それを裁くレフェリーにも相当のプレッシャーがかかる。 現在UEFAチャンピオンズリーグには両ゴールライン上に追加副審を導入しており、ゴールラインを「割ったか」「割らないか」などを人間の目で判断しようと試みている。

 

 しかし、今回のケースはその”目”が及ばないところで起こった。 この一戦で、改めて明らかになったのではないだろうか。 もはや現代のフットボールのスピードは常人の目に追える速さでは展開されていない。ましてやレフェリーの見ていないところでの小競り合いなど、日常茶飯事ではないか。 ビデオ判定を導入するべきだ。

 冒頭に触れたぺぺに対するレッドカードにしても、バルセロナの選手が主審を取り囲んでレッドカードを提示するように催促したという話が伝わっている。 そのうえ”異質”な状況で冷静な判断を下せというのは無理な注文だ。一度ビデオ判定に審理を委ねれば正当なジャッジが下ることだろう。

 そもそも、ここ1年の間にビッグトーナメントで誤審が頻発し、その度にこの手の問題は議論されてきた。記憶に新しい10年南アフリカW杯決勝トーナメント1回戦、イングランド×ドイツではイングランド代表MFフランク・ランパードミドルシュートがバーに直撃して落下、ラインを割ったかに見えたがノーゴールの判定。気勢を削がれたイングランドは帰国を余儀なくされた。

 しかし、周知のようにビデオ判定では明らかにラインを割っており、結果として「勝利を盗まれた」という形になった。最近でもプレミアリーグ第35節チェルシー×トッテナムのゲームで、2つのゴールが誤審によってチェルシーにもたらされるという事態が起きた。結局トッテナムはこの敗戦が響き、来シーズンのCL出場権を逃している。

 FIFAゼップ・ブラッター会長をはじめとした「テクノロジー導入反対派」はこうした問題が取り沙汰される度、「判定に時間がかかりすぎるため、試合時間が延びる」などといったデメリットを述べていたが、もはや世界を揺るがすような事件が起きている。ひとまず、”試験的”にでも始めてみるべきではないだろうか。解決すべき点があるのは理解できるが、ファンは誤審で試合を「壊される」のを見たくはない。

 

 やりもしないことのデメリットを議論し、躊躇していてはフットボールは新時代へと進んでいくことは出来ないだろう。 

<筆者紹介>

中島雅淑 1983年 9月5日生まれ

19931996 地元の小学校のサッカー少年団でサッカーを始める。 当時は宇宙飛行士を夢見ていて「体を鍛えるため」という名目だったが、次第に魅力に取り付かれていく。

19961998 中学校のサッカー部に所属。 

1999- 高校受験とともに辞め、進学校だった事もあり、一時期サッカーから離れるも、プレーしなくなった事により、見る「目」が肥えてくる。 また、高校2年時にはアジアカップ2000が開催され、再びサッカー熱に火がつくようになる。 

2002- 大学のサークルでプレー。日韓W杯は全試合観戦。また「瑞穂陸上競技場」「豊田スタジアム」で名古屋グランパスの売り子アルバイトをしながら試合を観戦

2003- 大学中退して大阪へ 専門学校のフットサル大会のため体を動かす程度。テレビ局の関係でチャンピオンズ・リーグを定期的に観戦。

2005 3月 インターンシップで第87回センバツ高校野球スポニチの取材補助を経験。

2006- 仕事の関係で東京へ プレーはしなくなるが、WOWOWに加入していたため、毎週リーガエスパニョーラを観戦。

2007- 地元岐阜に帰還。 FC岐阜が財政危機に陥っているという話を聞き、「地元のクラブを助けなければならない」という思いから、定期的にスタジアムに観戦に行く事になる。

また、市民参加型インターネット新聞新聞サイト「オーマイニュース」に登録して、スポーツ記事を主に発信。年末には活躍が認められ韓国での記者交流会に参加。

2010- テレビ局の関係でプレミアリーグを見るようになる。

<エピソード>

嫌がる元カノを無理矢理瑞穂陸上競技場グランパス戦へ、 せっかくガストでいい感じで女の子と食事していたのに02/03のクラシコがテレビ放映されていたため、気がそっちへ行ってしまった実績あり。

波乱万丈な人生を歩む、だが東海屈指にフットボールを愛している27歳の男。

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