【公式】松本忠之「中国人は反日なのか」(コモンズ出版)著者のブログ

中国が発信している情報を偏見なく紹介します。その他、趣味のサッカー(ガンバ大阪/清水エスパルス/バルセロナ)やお酒の話題など。

【イタリア落日の日】コラム:クアットロディチ第十七回(2 of 3)

イングランド・オランダ・日本・中国の各国の指導者ライセンスを所持するサッカースクール!

小松英之の連載がブログで紹介されました!

 EURO2004ではグループステージ敗退。あの時結果的にイタリアを奈落のそこに突き落としたスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチと、最終戦の「報われなかった」決勝ゴールを決めたイタリア代表FWアントニオ・カッサーノが現在同じACミランでプレーしているというのは皮肉な話だが、続くドイツW杯では下馬評や様々な困難を乗り越え優勝を遂げ、直後の200607シーズンでは4シーズンぶりにACミランビッグイヤーをイタリアに奪還したのもつかの間、EURO2008ではベスト8に進出するのがやっとで、スペインの前に敗れ、さしたるインパクトを残すことが出来ぬまま大会を後にしている。

 

 そして昨年行われた南アフリカW杯では屈辱のグループステージ敗退。約半世紀出ていない連覇に挑むつもりが、予想外の早期帰国を余儀なくされた。

 なぜ、イタリアは継続的に結果を残すことが出来ないのか。 理由はただ一つ。

 クラブ、代表ともに「結果至上主義」の国であるがゆえ、すぐに結果を求める。若手を育成するために「我慢」するということを知らないのだ。

 無論、すぐに結果が欲しいのならプロの舞台でもまれた中堅、ベテランばかりを起用すればいいに決まっている。 ただ、中長期的な視野に立ってみるとそれは決して「いいチーム」ではない。もう少し「時間」「チャンス」を与えないと若手の育成など出来やしない。 今のように、プリマヴェーラから引き上げた若手をすぐ他クラブへ放出、下部リーグへレンタルといったことをしていてはこの国の未来は暗いままだ。

 とはいえ、若手のタレントが全くいないわけではない。FWジュゼッペ・ロッシビジャレアル)やフェデリコ・マケダサンプドリア)らはヨーロッパの大会でも活躍した経験を持っているが、彼らはリーガ、プレミアと海外リーグで経験を積むという独自の道を歩んでいる。

 昨年行われた南アフリカW杯では、前回王者として乗り込んだにも関わらず、屈辱のグループリーグ敗退。たったの1勝すら挙げる事も出来なかった。各国間の格差が縮まりつつある昨今、これを「大番狂わせ」ととらえるか「こういうこともある」ととらえるかはむずかしいところだが、それでも4度の世界制覇を成し遂げたこの国が「このままではいけない」と強い危機感を抱いたのは事実。原因は様々あるだろうが、イタリアのリーグでありながら、イタリア人がほとんどレギュラーとしてプレーしていない、これが大きな原因の1つだろう。大会後、協会は早速「新たな外国人選手獲得枠を1人に制限する」と定めるなど、「国内選手にプレーする機会を」という方向性を打ち出している。

(続く)

<筆者紹介>

中島雅淑 1983年 9月5日生まれ

19931996 地元の小学校のサッカー少年団でサッカーを始める。 当時は宇宙飛行士を夢見ていて「体を鍛えるため」という名目だったが、次第に魅力に取り付かれていく。

19961998 中学校のサッカー部に所属。 

1999- 高校受験とともに辞め、進学校だった事もあり、一時期サッカーから離れるも、プレーしなくなった事により、見る「目」が肥えてくる。 また、高校2年時にはアジアカップ2000が開催され、再びサッカー熱に火がつくようになる。 

2002- 大学のサークルでプレー。日韓W杯は全試合観戦。また「瑞穂陸上競技場」「豊田スタジアム」で名古屋グランパスの売り子アルバイトをしながら試合を観戦

2003- 大学中退して大阪へ 専門学校のフットサル大会のため体を動かす程度。テレビ局の関係でチャンピオンズ・リーグを定期的に観戦。

2005 3月 インターンシップで第87回センバツ高校野球スポニチの取材補助を経験。

2006- 仕事の関係で東京へ プレーはしなくなるが、WOWOWに加入していたため、毎週リーガエスパニョーラを観戦。

2007- 地元岐阜に帰還。 FC岐阜が財政危機に陥っているという話を聞き、「地元のクラブを助けなければならない」という思いから、定期的にスタジアムに観戦に行く事になる。

また、市民参加型インターネット新聞新聞サイト「オーマイニュース」に登録して、スポーツ記事を主に発信。年末には活躍が認められ韓国での記者交流会に参加。

2010- テレビ局の関係でプレミアリーグを見るようになる。

<エピソード>

嫌がる元カノを無理矢理瑞穂陸上競技場グランパス戦へ、 せっかくガストでいい感じで女の子と食事していたのに02/03のクラシコがテレビ放映されていたため、気がそっちへ行ってしまった実績あり。

波乱万丈な人生を歩む、だが東海屈指にフットボールを愛している27歳の男。

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