【小松英之試合レビュー】アルゼンチン41韓国(グループB)
小松英之【連載】海を越えたピッチからの便り
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【小松英之による試合レビュー】
2010年6月17日 グループB アルゼンチン41韓国
アルゼンチンに「ガチンコ」で挑んだ韓国。見事に粉砕したが、リーグの戦い方よりも、強敵相手に果敢にぶつかっていくことを優先した、その姿勢に拍手を送りたい。
世界中が待ち望んでいるメッシのゴールはまたもお預けとなったが、それでもアルゼンチンは素晴らしい攻撃サッカーで世界中を魅了した。中心はやはりゴールがなくてもメッシ。メッシがボールを持つと何かをやってくれそうな空気が漂う。
それにしても圧巻は後半の得点だ。
テベスの本能のままに突き進むかのような、突進系のドリブルも魅力的だが、アグエロが入ってからのメッシ、イグアイン、アグエロのトライアングルはすごいというしかない。華麗なパスワークから、あっという間にゴールを奪ってしまう決定力。これぞ世界、これぞワールドカップという名シーンが見られた。最終的にイグアインのハットトリックで41とアルゼンチンが締めくくった。
これで韓国は1勝1敗。次節は2敗して決勝トーナメント進出がほぼなくなったナイジェリアとの対戦だ。一方のアルゼンチンは2勝してほぼ決勝トーナメント進出を決めた。
アルゼンチンに次ぐ2位でグループリーグを突破するのは韓国か。ギリシャか。なんとしても、韓国に上がってほしい。
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筆者紹介:小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。中国語教師。龍飛中国語会話スクール名誉講師。サッカー専門サイト「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。その他チェルシー、マンチェスターC、ユベントスなどの観戦経験あり。
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海シンハや武漢光谷といったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。
08年 Cリーグ武漢光谷のスポンサー募集窓口担当。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
山東魯能でコーチを務める張海濤コーチとは家にも行ったことがあるほどの仲。張コーチは08年、ドイツのケルンFCにてコーチ留学を終えて帰国した。ドイツでのコーチ留学の状況を聞けるなど、貴重な交流を重ねている。