【小松英之試合レビュー】アルゼンチン10ナイジェリア(グループB)
小松英之【連載】海を越えたピッチからの便り
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【小松英之による試合レビュー】
2010年6月12日 グループB アルゼンチン10ナイジェリア
この試合。世界のサッカーファンの多くはメッシのゴールを期待していたに違いない。とにかく現在の世界最高選手であるメッシと、世界のサッカー史上最高選手であるマラドーナが監督をしているということで、話題性は満載のアルゼンチン代表だ。
それにしても、同国のスターティング・イレブンの顔ぶれを見ると、なんとも豪華なメンバーにため息が出る。なんせ前線にメッシ、テベス、イグアインを並べた上に、ベンチにはミリート、アグエロが控えているのだ。
しかしながら、チームは決して圧倒的な強さを誇っているわけではない。単にチームとして一緒に練習する時間が短いだけなのか、監督の采配なのか、そのあたりは何とも言えないが、これだけの選手を揃えながら南米予選も含めてアルゼンチンは迷走していた。
そして迎えたW杯初戦。
やはりチームは本調子ではなかった。この試合も、せめてもう一点は欲しかったところだ。特にメッシのゴールで。ただし、ナイジェリアのGKが素晴らしいプレーを見せたということも要因のひとつではある。
そのナイジェリアだが、本調子ではないとはいえ、あのアルゼンチンをここまで苦しめるのだから強い。結果は敗戦に終ったが、このグループではまだまだわからない。そしてアフリカでの開催という地の利もある。決して悲観することはない。アルゼンチンにはある意味、負けて当然という考え方でいい。二位通過をしたたかに狙っていけばまだまだ先が見えてくる。
世界中が期待するメッシのゴールは、次戦へとお預けになった。
presented by BEE Football Spirit
筆者紹介:小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。中国語教師。龍飛中国語会話スクール名誉講師。サッカー専門サイト「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。その他チェルシー、マンチェスターC、ユベントスなどの観戦経験あり。
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海シンハや武漢光谷といったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。
08年 Cリーグ武漢光谷のスポンサー募集窓口担当。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
山東魯能でコーチを務める張海濤コーチとは家にも行ったことがあるほどの仲。張コーチは08年、ドイツのケルンFCにてコーチ留学を終えて帰国した。ドイツでのコーチ留学の状況を聞けるなど、貴重な交流を重ねている。