【南アW杯】ウルグアイvsフランス(グループA)
小松英之【連載】海を越えたピッチからの便り
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【小松英之による試合レビュー】
2010年6月11日 グループA ウルグアイ00フランス
98年チャンピオン、06年準優勝。輝かしい近年の記録を持つ強豪フランス。しかし、前回大会でジダンが抜けてからはチームの弱体化は目に見えて顕著だった。
そんなフランスが大会初日から登場するということで、ある意味私は大変に楽しみだった。強豪国が予選で苦労して前評判を落とすが、本大会が始まると息を吹き返すというケースがあるからだ。
しかし、ウルグアイ戦でのフランスはやはり精彩を欠いていた。もちろん古豪ウルグアイは強い。フランスとて楽に勝てる相手ではない。しかしながら、W杯優勝を経験している強豪国は、それでもやはりウルグアイや同じ南米ならパラグアイ、そしてこの試合の前に登場したメキシコなど、W杯16強レベルの相手を粉砕する力を持っている。
だが、この日のフランスにはまったくそれが見えなかった。ウルグアイも個人技を中心によくまとまっていたが、フランスゴールを脅かすことはなかった。
結果的になんともいえない、特別これといった特徴のない試合内容となった。前の開幕戦が素晴らしい好ゲームだっただけに、余計に特徴のなさが目立った。
フランスはやはりリベリー頼みのようだ。決定力のあるアネルカをトップに置いているため、相手を完全に崩せていなくてもゴールの匂いが漂ってきそうなものだが、この試合ではまったくなかった。
グループAは弱体化したフランスと中堅国であるウルグアイ、メキシコ、そして地元の利を生かした南アの四つが偶然にも拮抗した力関係を保ちながら進んでいくように思われる。
presented by BEE Football Spirit
筆者紹介:小松英之(こまつひでゆき)
サッカーコラムニスト。中国語教師。龍飛中国語会話スクール名誉講師。サッカー専門サイト「BEE Football Spirit」アドバイザー、コラムニスト。
静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一(当時)、静岡学園などの試合を見て育つ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。その他チェルシー、マンチェスターC、ユベントスなどの観戦経験あり。
中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海シンハや武漢光谷といったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。
08年 Cリーグ武漢光谷のスポンサー募集窓口担当。
08年 山東魯能のCリーグ優勝祝賀パーティーに日本人として初めて正式招待。
09年 アジアチャンピオンズリーグ 山東魯能日本人アドバイザー。
山東魯能でコーチを務める張海濤コーチとは家にも行ったことがあるほどの仲。張コーチは08年、ドイツのケルンFCにてコーチ留学を終えて帰国した。ドイツでのコーチ留学の状況を聞けるなど、貴重な交流を重ねている。