Jリーガーのセカンドキャリア問題が深刻化

日本代表W杯アジア最終予選・本大会出場を決めるまでの全軌跡

08年09月06日　（アウェイ）　日本　３２　バーレーン

08年10月15日　（ホーム）　日本　１１　ウズベキスタン

08年11月19日　（アウェイ）　日本　３０　カタール

09年2月11日　（ホーム）　日本　００　オーストラリア

09年3月28日　（ホーム）　日本　1０　バーレーン

09年06月06日　（アウェイ）　日本　１０　ウズベキスタン

Ｊリーグキャリアサポートセンター（ＣＳＣ）という組織がある。Jリーガーの引退後の進路支援をメインの業務としている。

不景気やアジア枠の設置により、Ｊリーグでは０８年オフから今季にかけて、最近の５年間では最多となる１６２人の選手が所属クラブから登録を抹消された。

深刻化しているのは解雇の実情だけではない。解雇された選手のその後だ。これを「セカンドキャリア」と呼ぶ。特に大変なのは高卒でJリーガーになり、解雇される選手たちだ。就職の当てもなく社会人として「通用しない」と判断され、なかなか働き口が見つからない、という状況が目立つという。

プロの舞台で、しかもレギュラーで、長年にわたって活躍できる選手は、実は一握りしかいない。その実情を、如実に表現しているといえる。

子供に夢を与えるJリーガー。しかし、悲しくも志半ばでその舞台を去っていく選手たちにも、しっかりとした社会参加への機会を与えてほしい。

筆者紹介：

小松英之（こまつひでゆき）。静岡生まれ。

小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一（当時）、静岡学園などの試合を見て育つ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。その他チェルシー、マンチェスターC、ユベントスなどの観戦経験あり。

中国サッカーへの造詣が深く、山東魯能をはじめ上海シンハや武漢光谷といったクラブ関係者と交流があり、Jリーグのアジア枠設置に伴い、中国人選手がJリーグへ移籍する際の窓口の一つにもなっている。

また、中国女子サッカー代表のコーチを務め、現在Cリーグの強豪・山東魯能でコーチを務める張海濤コーチとは、家にも行ったことがあるほどの仲。同コーチは08年、ドイツのケルンFCにてコーチ留学を終えて帰国した。ドイツでのコーチ留学の状況を聞けるなど、貴重な交流を重ねている。

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