優勝争いは最終節へ。奇跡の逆転Vなるか！？
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優勝争いが混迷を極めるJリーグ。お隣中国のCリーグも、優勝決定が最終節にもつれ込む混戦状態となっている。Cリーグで優勝が最終節までもつれこむのはここ数年なかった。
現在の順位は以下。
順位 チーム 勝ち点
１位 山東 ６２
２位 上海 ６０
３位 北京 ５５
４位 天津 ５４
５位 西 ５２
最終節は今週日曜日、１１月３０日だ。
山東と上海が優勝を争っているのだが、２３日に行われた第２９節で上海は大連相手に痛い引き分けを喫した。山東が武漢に３０で勝ったため上海は首位から陥落。現段階で勝ち点差２をつけて山東が首位。
それでは最終節、優勝決定の行くへを占ってみよう。
勝…○ 負…× 分…△
まず、山東は広州をホームに迎え撃つ。一方の上海はホームに浙江を迎えての一戦。
１、山東○
山東の優勝。
２、上海△、×
山東の優勝。
３、山東×＆上海○
上海の優勝。
４、上海○＆山東△
この場合、非常に複雑な数字計算となるが、上海が優勝する。
４、のパターンだと勝ち点が６３で並び、Cリーグ規定によるとシーズン中の直接対決での勝敗によって決定する。今シーズン、山東と上海の直接対決は１勝１敗。
この場合、今度はこの２試合での得失点差での決定となる。しかしこの２試合での得失点差は０。つまりここでも勝負がつかない。
この場合、今度は得点数の多さで決定する。直接対決のゴール数は共に合計４。ここでも決着はつかない。
この場合次は今季リーグを通しての通算得失点差で決まる。現在両チームの得失点差は共に２９。最終節で上海が○、山東が△だった場合、ここで初めて上海の優勝が決定される。
最後まで予断を許さない優勝争い。
山東が文句なしの優勝を飾るか。それとも上海が奇跡の最終節逆転Vを飾るか。
また、３位以内が獲得できる来季ACLの出場チームも気になるところだ。Jのクラブと対戦する可能性もある。３位対決にも注目していきたい。
今朝、山東の張海濤コーチと電話で話をした。「いよいよ今週の日曜日ですね」と私が言うと「勝てば文句なしの優勝だからね。ホームだし、必ず勝って優勝を決めるよ」と話した。１２月には同チームクラブハウスを訪問しての取材も決まっている。優勝を決めて気持ちよく私の取材に応じてもらいたいところだ。
最終節は１１月３０日。山東・上海ともに１５：３０キックオフだ。
筆者紹介：
小松英之（こまつひでゆき）。静岡生まれ。
小さい頃から地元の高校である清水商業や清水東、東海第一（当時）、静岡学園などの試合を見て育つ。大学卒業後に中国に渡り、日本代表やJリーグの観戦ができなくなるが、あふれるサッカー熱は抑えきれず中国サッカーの観戦及び取材を行うようになる。中国のプロサッカーリーグであるCリーグの観戦多数。その他チェルシー、マンチェスターC、ユベントスの観戦経験あり。
また、中国女子サッカー代表のコーチを務め、現在Cリーグの強豪・山東魯能でコーチを務める張海濤コーチとは、家にも行ったことがあるほどの仲。同コーチは今年、ドイツのケルンFCにてコーチ留学を終えて帰国した。ドイツでのコーチ留学の状況を聞けるなど、貴重な交流を重ねている。
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